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9月議会一般質問の回答

五城目町の9月議会について下記のように質問し回答がありました。

今回も3名の方に傍聴いただき、ありがたいです。
傍聴についての記事は10月発行の五城目町議会広報にも掲載していきたいと思います。


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まずは、8月豪雨の被害を受けた町民の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
私も3日間ボランティアに参加しましたが、毎日、ゴミやどのうを処理してくださったり、聞き取りにあたってくださった町職員や町社協、県内社協の皆様のご尽力に頭が下がる思いです。

また、大槌町から食料提供というカタチでボランティアに来てくださった皆様にも心から感謝いたします。東北大震災後に五城目のお米に助けられたという声を、議員になってから大槌町の方はもちろん、大槌町を支援した企業やNPOなど様々な人から聞いています。
五城目町が大槌町と丁寧な関係性を長年築いてきたことにも感動しました。

また、ボランティア時に県内各地から足を運んでくださった皆様にも感謝いたします。
私と同じになったチームの方は、朝5時に起きて横手から車を飛ばし平日にも関わらず休みをとって朝8時に五城目町にボランティアに来られたとのことです。


また、100万円を超えるふるさと納税を行ってくださった皆様にも心から感謝いたします。民間としても、ふるさと納税の情報をシェアしてくださった町内企業や
ボランティアに無償で温泉を提供してくださった湯の腰温泉にも感謝申し上げます。
ボランティアに来られた方から災害ボランティア後に温泉があって
本当に助かったと感謝の声がありました。

大災害ではありますが、町内・町外のつながりを改めて感じた出来事でした。
しかし、その一方で被災した方からは、県の規定の最大20万円の保障だけでは
とうてい復旧できない。また、床下浸水の場合はそもそも保障もないため、
自費ですべての床をやりなおさないとならないため、
今後の生活に大きな支障が出ることは間違いない という声もありました。

椎名議員、荒川滋議員が後ほどの一般質問で町独自の対応や今後の復旧対応については
詳しく聞いてくださると思います。
ただし、将来を見据えた動きは防災だけでなく、
エネルギーや教育施策など町が抱える問題すべてに必要だと思います。
今回の一般質問では、将来を見据え町の施策について様々な質問を行っていきます。

(1) これまで議員が一般質問の中で提案してきたことにより、実際に教育委員会が検討調整し、実現した事例は直近の5年間の中で何件か。また具体的な内容は。

議員の方々が教育委員会へ一般質問された過去5年間の件数は約240件ありました。そのほとんどがご提案であり、できる限り検討し実現してまいりました。

主な内容になりますが、学校教育課関係では、五城目小学校改築にあたり町民の意見や要望を広く聞くためワークショップを開催し事業を進めたことや、校舎改築と同時に屋内運動場、メディア棟並びに学童施設の建設を進めたこと、放課後学童クラブの終業時間の見直しを行ったことなどが挙げられます。

ICT教育の環境整備促進についても多くの議員の皆様からご提案がございました。GIGAスクール構想の実現に向けて、全ての児童生徒に「一人一台端末」などの整備を行いました。五城目町学校教育ICT活用に関する指針を策定し、教育の推進を図っております。
また、ICT支援員の配置により、やむを得ず学校に登校できない児童生徒に対して学習支援を行うことが出来ております。

就学援助対策についてもご提案がありました。現在。就学前に新入学学用品費の支給を実施しております。

次に生涯学習課関係では、地域図書室「わーくる」を開室し、今年8月1日に1万人の来室者を達成することができました。また、図書室職員として会計年度職員を1名から2名に増員いたしました。

雀館公園関係では、グラウンドの整備として土の入れ替えや照明器具の工事を行いました。また、日本庭園樹木管理及び池回収業務などを実施しております。今後も計画的に整備を推進してまいります。

以上、主な内容について申し上げましたが、まだ実現できないものもあります。部活動外部指導者、子ども議会などでありますが、今後関係課室と協議調整して参ります。

(2) 教育委員会における最大の課題は何か。そして、その解決のための事業はどれか。

教育委員会では、本町の教育課題への対処と教育振興に向けて、令和4年3月に五城目町教育振興基本計画を策定しております。そのなかで、新しい時代を切り拓いていく「生きる力」の育成、豊かな学びを支えるための基盤整備、次世代に引き継ぐ生涯学習の充実の3つの基本方針を定めております。今後5年計画とし、目標達成に向けて、それぞれ成果目標を設定し、各施策を行ってまいります。特に確かな学力を育む教育の推進、ふるさと教育の充実、ICT利活用のための基盤整備、学び続ける生涯学習の環境整備、伝統文化・芸能の継承を充填に取り組んで参ります。

(3) 検討中と回答したものの中で、実現までにいたらなかった事例の原因を分析するとどのような共通的課題があると考えられるか。

実現に至っていない主な事例は、部活動外部指導者、子ども議会などがあります。部活動外部指導者については、広域的な地域移行が必要と考えており、県や近隣の町村教育委員会との協議が必要と考えております。なお、子ども議会については、今年度開催を計画しております。今後、教育委員会としましては、課題解決のため、費用対効果の検証と人材確保に努めてまいります。

※こども議会については今年度開催を検討している。

(1) 床下・床上浸水被害の空き家は何件か。熊本県の豪雨被害でも被災した空き家の片付けができず、衛生環境の悪化が懸念されている。五城目町の対応は。また、行政代執行などを行う予定はあるのか。

床上・床下浸水被害の空き家件数は調査中でありますが、現時点で町が把握している被災された空き家は、床上浸水7件、床下浸水9件であり、所有者などには浸水被害があったことを情報提供しております。また、行政代執行などを行う予定はありませんが、今後、被災された空き家が放置され周辺環境に悪影響を及ぶ場合は所有者などに対して情報提供および助言や指導などを行ってまいります。

(2) 本災害は激甚災害指定がされたため、公共土木施設復旧の補助率が83%程度(5年間実績平均値)となる。今後の災害被害や30年後を見据えどのような復「旧を考えているか。また、農地や農業用施設の復旧についてはどのように考えているか。

はじめに公共土木施設災害復旧事業につきましてお答えいたします。8月23日付けで内閣府 防災担当から「令和4年8月3日からの大雨などによる災害についての激甚災害およびこれに対し適用すべき措置の指定見込み」が公表されたことを受け、秋田県へ確認したところ、公共土木施設災害復旧事業は通常の補助率2/3に対して1から2割程度の嵩上げとなるのではないかと想定していると伺いました。

災害復旧事業は、公共土木施設の災害の速やかな復旧を図ることを目的としており、基本となる法令に基づき実施したしますが、あくまでも原型復旧となっており、改良、改修事業とは異なるものであります。

また、農地ならびに農業用施設の災害復旧につきましても、内閣府が公表した中で、農地について過去5年間実績平均値85%程度に対し、96%ほどの嵩上げが見込まれるとされております。

農地・農業用施設におきましても関係法令に基づくことから公共土木施設災害復旧工法と同様となります。

(1) 2022年3月の議会でも子ども議会開催に向けて質問した。少年議会の開催の可能性について検討すると話があったが、結果はどうなったか。また、一回だけ行うのではなく、年間をかけた社会教育プログラムとすべく、遊佐町の少年議会をぜひ参考にしてほしいが、参考にする事例として検討を行ったか。

教育委員会では、子ども議会の開催について検討してまいりました。今年度は、これまで中学校3年生が2学期に行っている「総合的な学習の時間成果発表会」を発展させた形で、試行的に11月に役場庁舎で各課室の協力をいただきながら、開催したいと考えております。これまでは、生徒の発表が中心でしたが、今年度は生徒の提言に対し、行政としての取り組みや計画を伝える場にしていきたいと考えております。

子ども議会の来年度以降の本格的な導入に向けては、今年度実施した内容について、成果と課題を検証するとともに、遊佐町の社会教育の一環としての少年議会の取り組みも含め、これまでの県内外の先進的な事例を参考にしながら、教育委員会や校長会と協議を重ね、準備を進めてまいります。また、準備を進めていく段階で、学校運営協議会や各課室の協力もいただきながら、生徒にとって学ぶ場と学びを活かす場として特色ある子ども議会となるよう計画してまいります。

(1) 5月23日に除雪課題検討会が行われた後に、令和4年度の除雪に向けて対策会議を行うとあったが、議事録や内容が8月25日段階でHPに掲載されていない。内容はどのようになっているか。また、豪雨災害を機に、公共土木施設において豪雪にも適した復旧などを行うべきではないか。町の考えは。

令和4年度の除雪対策会議はまだ開催できておらないのが現状であり、ご容赦願います。
特に除雪業者の方々から意見のあった内容について、どのような対応をするかを課内で協議しているところであります。

また、今回の豪雨災害対応に現在人員が割かれている状況であることや、新型コロナウイルス感染拡大の収束が見込めないこともあり、各町内会長からのアンケート調査も検討の視野に入れなければならないこともご理解いただきたいと存じます。

また、公共土木施設災害復旧事業につきましては、先に答弁したとおりでありますのでご理解いただきたいと存じます。

(2) 人孔、栓、舗装等、除雪支障となっている箇所の補修計画はどのようになっているか。一覧化された資料があれば提出してほしい。

除雪作業に支障となる道路構造物、街路樹の枝などにつきましては、管理数が膨大なことから、日常の道路パトロール時に発見したとき、あるいは五城目警察署、五城目郵便局からの通報の都度に対応しております。
また、先に開催した除雪課題検討会では、除雪業者からの聞き取りも行い箇所を確認しております。
なお、一覧化された資料はありませんが、補修にかかる経費は本定例会の補正予算に計上しておりますので、ご理解願います。

(1) 各家庭の敷地から外に出る樹木などの剪定が行われないため、視界が遮られ、交通事故が起きる可能性がある家庭が多い。しかし、直接その家に指摘することで近所付き合いに問題が発生するケースがある。町広報やチラシでの剪定や見通し確保の促しを。

私有地から道路に貼り出した樹木については、その土地所有者に所有権があり、自治体や他の人が勝手に伐採することができません。議員がおっしゃる通り、張り出した枝葉により、道路通行の視認性の低下などの場合は、歩行者、車両の両者にとっても危険であります。

日常パトロールと五城目警察署、五城目郵便局からの情報を受け、所有者へ対応をお願いしているところであります。
また、ご指摘のありました町民の皆様への啓蒙手段としては町広報と町HPで行って、町民の方々からも危険箇所の情報提供をいただきたいと存じます。


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