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バイクの事故

2020年10月26日の事です。夕方ごろ病院の帰り道を歩いていたところ、バイクにはねられて救急車で搬送されました。前後の記憶が飛んでおりまして、何があったのか全く分かっていないのです。バイクにはねられたというのも搬送先の赤十字病院で聞いた話です。

その日は自分でタクシーを呼んで帰らされました。

鼻の骨が折れて前歯が欠けているということで、赤十字病院から紹介された形成外科に翌朝、友人にタクシーを呼んでもらって、行ってきました。鼻梁の骨が粉々で、複雑骨折です。部分麻酔をされ、鼻の形を直してもらい、ギプスで固定です。鼻が治るのには1ヶ月ほど、顔面の傷などが完治するのには3ヶ月から半年かかるといわれました。まあ、実際には3ヶ月もかかりませんでした。2ヶ月ほどで、見られる顔にはなりました。顔面だけでなく全身に打撲と擦り傷があり、正直起き上がるのも辛い状態でした。顔面ギプスのため、眼鏡がかけられないのも困りものでしたね。本当に、何が起きるかわからないものです。

翌日は歯医者でした。忙しいです。本人は歩くのもやっとなのですが、体を引き摺ってタクシーに乗り、病院に向かいました。前歯が一本欠けているが、神経の深いところにまでは至っておらず、また滲みたり激しく痛んだりしているのではないため、急いで治療することはない、とのことでした。むしろ唇が酷く腫れているため、腫れがひいてから治療したいといわれました。

行ったのはいつもかかりつけの歯医者とは別のところで、少し遠い場所であったため、かかりつけの歯医者さんにあらためて行くことになりました。

打撲の箇所はだんだんと痛んで来て、困ったものでしたが、形成外科では診てくれないのですね。整形外科に行かなくてはならなくて、十枚ぐらいレントゲン写真を撮りました。結局、右側の肋骨にヒビが入っていることがわかりました。右足も痛くて引き摺って歩いていましたが、これは打撲と擦り傷だけで、骨などに問題はないとの事で、現在はほとんど痛みはありません。肋骨は、湿布をしてコルセットを巻くだけです。他に治療のしようがないのですね。

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実は、事故に遭った当日、腰が痛かったので、自宅の近くの整形外科に歩いて行きましたが、受付でトラブルがあって、怒っていたのですね。その怒りを町役場の福祉課にぶつける電話をしていた、直後の事故でした。

仏教に「三毒」というものがありまして、貪・瞋・癡の三つです。最古の経典と推定される南伝パーリ語で書かれた『ブッダのことばースッタニパータ』にも記されています。

「走っても疾過ぎることなく、また遅れることもなく、『一切のものは虚妄である』と知って憎悪を離れた修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。ーー蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。」
ーー『ブッダのことばースッタニパータ』(中村元訳、岩波文庫p.13、「ヘビの章」12)

これは特に「瞋」についての一節ですね。

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瞋(しん、梵: dveṣa, pratigha、巴: dosa)は、仏教が教える煩悩のひとつ。瞋恚(しんに)ともいう。怒り恨みと訳される。憎しみ。嫌うこと、いかること。心にかなわない対象に対する憎悪。自分の心と違うものに対して怒りにくむこと。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/瞋

※梵はサンスクリット語、巴はパーリ語の謂。

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自分の非を内心認めてはいたのです。その上での我儘でしたから、何だか罰が下ったように思ったものでした。怒るのは、良くありません。

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その後、12月23日に現場検証をやってきましたが、驚くべきことが分かりました。相手方の保険会社が嘘をついていたのです。嘘を吐いて、過失割合を決めようとしていました。事故の翌日に前述の形成外科に行った折、私は身体中ボロボロで、治療に行っていたのに、ほぼ事故の直後から過失割合の話をしきりにするので、おかしいとは思っていたのです。過失割合などは普通、怪我が完治して、示談をするときに慰謝料や賠償金を支払うので、その時に話し合うものです。こちらは死にかけていましたので、それどころではありません。

当方の側の保険会社は離れた地域にありますので、既成事実を作りたかったのでしょう。相手方の保険会社の担当者に指摘すると、「嘘は吐いていない」とか「虚偽は言っていない」などと答えていますが、気を付けなければなりませんね。被害者本人がプロの保険会社相手に対応するのは無理がありますので、今は弁護士にも頼んでいます。

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昨年の10月末のことですから、既に4ヶ月近く経っています。肋骨にヒビが入ったところは、骨はくっついていますが、未だに痛みがあります。整形外科では、年単位で少しずつ痛みが引くだろうとの事です。まあ永久に残るわけではなさそうなのは、希望がありますね。背骨が痛くなってきましたので、整骨院にも通うようになりました。交通事故は後から出てくるものがありますので、注意しなければなりません。打撲や擦り傷、顔の腫れなどは、随分ときれいになりました。歯もまだ少し染みたりしますが、ほぼ大丈夫です。鼻梁の骨折は長引いておりまして、外側は随分と見られる顔になり、お医者さんから眼鏡をかける許可も降りていますが、内側がまだ治癒していないようなのですね。手術後、ギプスが取れた後、鼻梁の左側が窪んで、右側が出っ張っていましたが、右の鼻の穴から出血があるのです。

大きな事故でしたので、完治は長引きます。未だに週に1〜2回は複数の病院に通っていますね。また、頭を打っていますので、MRIなどで脳の精密検査もやってもらいたいですね。とは言え事故の当初よりは格段に良くなり、普通の生活も送れるようになっていますので、頑張っていきたいと思います。

痛々しいお話で恐縮です。皆さんもくれぐれもお気をつけください。

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