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美術の体験

個人的な話です。

子どもの頃から絵が描けなかったのです。それに対するコンプレックスが強いです。自分の周りのことですが、多くの女の子はノートや黒板に自由に絵を描いていて、羨ましく思ったものです。それは成人してからも続いて、卒業後最初にやった塾講師では、女生徒がホワイトボードに落書きするのを自由にさせていて、塾長に「あまり甘やかさないでください」と怒られたほどでした。喜んで描きまくる姿を見るのが楽しかったのです。

高校の選択科目は美術ではありませんでしたが、小中学生と、全く絵を描かなかったわけではありません。同級生の姿をデッサンしたり、屋外に出て写生する授業もありました。自分はおかしなことをしていまして、他にも例があるのですが、美術だけに限定すると、絵具をケチるのです。パレットを洗わずに絵の具が付いたままにしておいて、また使う時に筆で水をつけると、また使えるのですね。白の絵具は、消費が早いので、極力使いませんでした。一度、先生に怒られて、やけを起こして、思い切り白の絵具を使って描きました。確か、雲に乗った雷さまの絵だったと思います。これが何故か褒められて、小学校の下駄箱の先の正面玄関に飾られました。

なぜ自分が絵を描こうとする欲求があるのか、よくわかりませんが、子どもの頃の体験にも原因があるのだと思います。

丸山真「誰かの顔」2021年5月、スケッチブックに鉛筆、水彩マーカー


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