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アーサー・C・ダントー 『アートとは何か』書評

時間がかかりましたが、アーサー・C・ダントーの『アートとは何か』を読了しました。 第一章が個人的には20世紀アメリカの現代アートについてよくまとめられていて、勉強になりました。画像が何もないので、名前から自分でネット検索などで調べないといけませんね。

感想ですが、簡単に述べます。ダントー自身は芸術が分かっていると思います。「目利き」と言っていいでしょう。ところが、彼には二面性がありまして、美術批評家であるとともに、哲学者なのですね。だから「アートの定義」などというものを探究してしまい、よくわからない方向に向かってしまいます。けれど、だからこそダントーが権威を持ったと言う、二重性があるように思います。 ダントーも既に古典の扱いのようですので、批判もあります。ツッコミどころは多かったですが、良い本でした。

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アーサー・C・ダントー Arthur C. Danto

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