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壁は大きすぎると見えなくなる

 12ステップセッションは、クライアントさんが抱えている顕在的な問題を解決するために、過去を振り返って棚おろしを行い、今現れている問題の原因をつきとめて、そこにあるメンタルブロックを解く作業を行うことがメインとなります。

 自分の考え方のパターンが、潜在意識にあるどの観念から発生しているものなのかを理解することが、問題解決のための第一歩です。

 ですが、私たち人間は、意外と自分自身についてよくわかっていません。根本的な問題よりも目の前にある些末な問題に目が行きがちで、ものごとの本質が見えず、そのため表面上は解決できたと感じても、次から次へと新たな問題が発生してきてしまうという現象がおきることがあります。

 まるで水面に浮いてくるゴミを拾っても、水底にあるゴミの塊に気づくことができていないため、どんどん新たなゴミが浮いてくる、そんなイメージです。

 私たちは日々とても忙しく、自分自身についてゆっくり考える時間が持てません。そもそも、自分自身について考えることなんて、毎日の習慣の中に組み込まれていない人がほとんどです。

 なので、何か問題が発生したときに、それがどこからきているものなのか思い当たらないばかりか、自分自身のメンタルブロックが原因だとは到底気づかないものなのです。

 先日、セッションの中で、起きている問題の原因が明らかになったため、それを指摘させていただいたところ、とても腑に落ちたような反応をされたクライアントさんがいらっしゃいました。

 1回のセッションは60分から90分の枠で、毎回決まったテーマのコーチングを行って、1週間後に前回のセッションの結果を踏まえて次のテーマに入るという形式で、12ステップセッションは展開されていきます。

 ですからそのクライアントさんの時も、問題の原因が明らかになった翌週にそれを踏まえたセッションを行っていたのですが、前回のセッションで明らかになったことをすっかり忘れ、目の前の小さな問題に再び固執しはじめてしまうという出来事があったのです。

 恐らくそのクライアントさんの中では、目の前の小さな問題が、根本原因から湧いてくるものだという認識がなかったのだと思います。

 つまり、水面に浮いてくるゴミが海底に沈んだゴミの塊から浮き出てくるものだという風に捉えられていなかったということです。

 その理由として、大きな問題は常に身近にあるものなので、身近過ぎてかえってその存在に気づけないということがあるのではないかと感じます。

 常にそこに壁がある。でもいつもあるものなので、これが壁になって前に進めないということを認識していない状態です。

 小さな壁、ハードルのようなものは、視界に入るのでその存在に気づきます。これを越えなければ、解決しなければという意識を持つことができます。

 ですが、見上げなければそれが壁だということがわからないほど大きな問題については、そこにあるのが当たり前すぎて認識できないというわけです。

 そのクライアントさんは、私の方で再度問題を指摘させていただいたところ、再びの気づきを得て、最も大きな問題に向き合うことができるようになりました。

 普段自分をじっくり観察する機会のない私たち大人は、他者の力を借りることによって、気付かなかった壁の存在に気づくことができるようになるという実例をご紹介しました。

 ただし、他者の力を借りる時に注意すべきことがあります。

 次回はそのことについてお話しする予定です。

 

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