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富士山を見ると嬉しくなっちゃう日本人のメンタリティって

  今の職場は自宅からdoor to doorで1時間20分くらいかかります。

  6時40分ごろ家を出て、電車がスムーズに走ってくれたら8時ちょっと前に職場に着くという感じです。

  途中の駅で乗り換えのためにどっと人が降りるので、よっぽど運が悪い時以外はだいたい途中から座れます。

  最寄駅から同じ電車に揺られ新宿を過ぎたら、笹塚という駅で降ります。そこから京王線に乗りかえると職場の最寄り駅まで10分ちょいだし、準特急とかだと割と座席が埋まっていることが多いので、座らずにドアの脇にへばりついて本を読んでいるか、スマホで何かをしているのですが、つい最近、何もしたくなくてただボーッと窓の外を眺めていた時に、西側の車窓ごしにあるものが綺麗に見えることに気がつきました。

  日本一の霊山、富士山です。

  最初に気付いた時はとても寒い朝で、それはそれはくっきりと美しい富士山が、一瞬だけ目に飛び込んできたので、朝のだるくて憂鬱な気分が一瞬にして吹き飛んだのを覚えています。ここから何キロ離れてるかわからないけど、ちょっと行ったら触れるくらいの(←大げさ)感覚でただ、そこにいつも佇んでいる富士山を目にした途端、これほどまでに単純に気分が変わるものなのかと、妙な感慨に浸ってしまいました。前の職場にいた時も、子供を乗せで自転車で片道30分の寒い道のりを行く途中、多摩川にかかる橋の上から西後方にぽっかり現れる富士山の姿に、ほんわかした気分になったことがありました。車窓から不意打ちのようにしてバッチリ覗く富士山そのものと、今の職場に通ってそろそろ約2年が以上が経過しようという今の今まで、全く気づくことがなかったことの両方に軽く衝撃を受けました。

  うん、手元ばかり見てないで、たまには遠くも見なきゃね。

  でも、日本人って大体、富士山が見えるとテンション上がりますよね?

  昔から富士山が見える場所に「富士見」という名前をつけたり、縁起がいいからと崇めたりしてきましたが、なんだって私たちって、こんなに富士山に反応するんですかね?

  綺麗な朝焼けや夕焼け、夜の窓から差し込んでくる満月の光の美しさなんかに感動する気持ちとは、ちょっと違った種類の感覚のような気がするんですが、どうもしっくりこない。

  やっぱり霊山と言うくらいだから、なんらなのパワーをいただけて元気になるということなんでしょうか。

  日本人はどうして富士山が好きなのか、というようなタイトルの本を見かけたことがあるので、今度読んでみようかな。

  あとは体力つけて、死ぬまで一度は富士山に登ってみたい。

  フリーになったらやりたいことリストの一つに加えておこうと思います。


  



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