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【はじめまして】【MAKOTO IWAKIについて】


自己紹介・今の作風に至るまで

はじめまして・現在の私

皆さまはじめまして。
「MAKOTO IWAKI」という名前で作家活動をしている岩木 誠と申します。
勘のいい人は薄々気づいているかも知れませんが実名です。
名前をブランド名にしているのにもきちんと訳があるのですが、それは後ほど記載します。決して他に思いつかなかったからではありませんから!

以下ホームページなどなどの紹介

Website

Instagram

Twitter

WebsiteとInstgramはまじめぶってますがTwitterはラフにやってます。
「こっちはね、作品だけ見たいんだよ!」という方はInstagramがおすすめです。

 まずは私自身の自己紹介をさせていただきます。
 現在は出身地の熊本県で、作家活動とは別にとあるデザイナーズブランドの
・パタンナー(洋服の設計図を作る職人)
・生産管理(工場とやり取りして洋服を作る段取りをする仕事)
の2つの仕事をメインとして経理だったり洋服の裁断士だったりなんだったりかんだったりと小さいブランドなので色々やってます。
 通常のブランドとの違いは、通常の既製服ラインとは別にセミオーダー、フルオーダーもやっており、お客様ごとのオーダーならではのパターンを引いたりもしているということです。(ここ、テストに出ます)
 仕事以外のことでは、猫と花と花瓶と本とアニメと漫画ともちろん服が大好きな30代の男です。本は主に美術書とデザイン書ですが最近壁面本棚を導入して敷き詰まっているので紹介のブログを別に作ろうと考え中です。


ファッション業界を目指したきっかけ

 時はさかのぼり、どういう経路で現在にいたったかと言うと、
熊本でも田舎の方に住んでいたのですが、小さい頃からなんとなくファッションに興味があって、高校は放課後に服屋に行ったりしたいという不純な動機で熊本市の高校に進学し、ファッション業界に進みたいと思うようになっていました。
 この頃に今のモノ作りに関わる想いを抱くきっかけがあったのですが、一応友達内の中ではオシャレな人なポジションにいたので時々相談を受けるのですが、その度に「なんでこの人たちはこういうことを考えつかないんだろう?」と思うようになってました。
 そして、「そうか、考え付かないんじゃなくて、おしゃれの方法を考えてないんだ!」という考えに至りました。
(別に見下してるとかじゃないですからね)
 そのうち記事にするつもりですが私は結構努力型でおしゃれになっており、何をオシャレと思って、自分は何が好きかというの突き詰めていて、でもそれは他の人は違うんだと。ではどうしたら「おしゃれを考えるきっかけ」を作ることが出来るのだろうかというのが向こう数年の私のテーマになりました。
 そしてファッションデザイナーを目指すことになりました。

服作りのスタート・自分のテーマの構築

 その後、東京の服飾大学に進学をして、はじめはオシャレを思うように楽しめない人に寄り添えるようにオーダーメイドのデザイナーを目指していました。でも早い段階で気がつくのです。
 そう、皆さんオーダーの服なんて作ったことある人あまりいませんよね?そうです、高いんです。お金持ちのため、もしくはファッションにこだわりのある人のためのものなんです。ちょっと脱線しますが当時のこの時の想いで現在のオーダーをやっているブランドで働くきっかけになっています。やってて気がつくのですが、オーダーメイドをする人にはもう1パターンあって、それは「着れる服がない特殊な体型をしている」ということです。そんな人がオーダーの服を喜んで着てくれるのは嬉しいものです。私も男ですが身長158cmで手足も小さい特殊な体型なのでよくわかります。
 話を戻すと、それで高校の時に思った「考えるきっかけを作る服」を突き詰めることにしました。どうしたら考えてくれるだろうかと思案して、紐で袖や着丈などのサイズを調整できる服や、ボタンの留め方でワンピースになったりつなぎになったりする服などギミックのある服を当時は実験的に色々作っていました。
私が面白いものが好きということもあったのですが、ギミックがあれば必然的に「今日のこのコーディネートにはこのくらいの袖の長さがいいかな?」のように考えるきっかけが必然的に生まれると思いました。

 そうした制作を続ける中、あることに気が付きました。「洋服作りはいっぱいゴミが出る」「作るときだけじゃなくて洋服自体がゴミになっている」今でこそSDGsで色々と一般の人にまで明るみになってきたファッション業界の問題ですが知って衝撃でした。「こんな業界あっていいの?」と。「切っても再結合してまた1から使える繊維があったらいいのに」なんてものを夢見てました。

 もう1つ私がこだわっている事があります。それは「想い」です。想いの宿ったものはそれだけでどんなものであっても美しいと思っていて、プレゼントはよく分からない高級品より想いを綴った手紙だけの方が嬉しいタイプの人です。
 ファッションにおける想いを体現したものでわかりやすいものに刺繍があります。世界各地にある民族的な刺繍のほとんどには模様や刺繍の位置に想いが込められています。また、着る相手への想いだけでなく、修繕をして長く使う手仕事には服に対する想いも込められています。
 そんな想いのこもった手仕事のモノ作りをしたいという気持ちが強くありました。

ブロックシリーズのスタート

 そんな色々な考えを巡らせていた学生時代の3年生のころ、私は木造建築や日本画など日本的なものが好きで、地元の熊本に帰った時はよく熊本城に行ってました。今は地震で崩れちゃって最近ようやく復旧が進んできましたね。
 熊本城は名城でしてこだわった作りが各所施されているのですが、その中で日本の神社などの木造建築に使われている「継手」や「士口」といった釘を使わずにパズルのように木材を組みあわせて作る建築方式があり熊本城もその方式で作られています。
 この方式の利点は、釘を使わないのでサビなどの問題がないこと、頑丈であること、そして木材が破損したらその部分だけ交換して健在の部分と継手で組み合わせることが出来ることです。歴史の長い木造建築の柱をよく見てみるとその跡が見れて面白いですよ。
 私の作品を知ってくださっている勘の良い方はもう察しているかも知れませんね。
 これだ!と思い、なんとかこれを服に落とし込めないかと考えに考え抜いて辿り着きました。

 こちらが当時の作品でブロックシリーズのプロトタイプです。当時はすべてハンドカットで確かこのドレスで500パーツくらいで大変でした。。。笑
プチ自慢でちょうど学内コンクールの時でこれを作り、満場一致のグランプリでした!過去の栄光です!!笑
 でも自分でも絶対にいけると思っていました。何故なら自分が今まで抱いていた想いを全て体現できたからです。

・着る人自身が考えてアレンジできる
・組み替えて再利用できる
・破損した部位だけ取り替えられる
・面白い
・手で作り想いを込められる

 制約の多い作品ですので色々試行錯誤が続いて、コンテストやイベント等に出展して多くの人の目に触れるようにしたり、アパレルブランドの成り立ちについてきちんと知ろうと思い今の職に就いたりと経験を重ねて、ようやく自信を持って販売できる形にまで持ってくることが出来ました。
 「面白い」だけちょっと浮いてる気がしますが、座右の銘として「ファッションは日々を楽しみにして、クリエイションは楽しい日々の中で生まれる」という言葉を持っており、いろんな人が笑顔でファッションを楽しめるようになってほしいという高校の時に思った1番初めの想いに基づいています。
ちなみにこの座右の銘は自作です!笑

 本当はこの後ブランドの説明をしようと思ったのですが思ったより熱が入って長くなったのでこの記事はここまでにしておきます。
 ブランド名が実名の理由だけ記載しておきますと、「大事にしたい思いが多すぎてまとめらんないよ!それがまとまってるものってなんだ?自分の名前だ!」という理論です。笑
 次の記事でもっとブランドコンセプトを掘り下げて記載していきます。

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