戦争の嫌いな人間が一番戦争が強い

隠しようのない事実として命を爆弾にして行った神風特別攻撃隊が米軍に与えた心理的ダメージは物凄く、命を失う攻撃を行う国が戦争に勝ったためしはない。考えてみるといい、攻撃してくる相手は自分が死ぬ攻撃を体当たりで行ってくるのである。原爆を落としたり戦後徹底的占領をしたり米国がするはず。
神風特別攻撃隊を過度に英雄視する傾向というのがあるが、命を失う攻撃する戦争が負け戦なのは動かしようのない事実である。ダンケルク撤退の英国は武器を捨てて総掛かりで命を助けた。英国が戦争に勝ち日本が負けた理由は命を失わない戦いをしたか命を失う戦いをしたかである。
太平洋戦争は激戦であったので米国も犠牲者は多い。工業生産力と命を失わないように極力戦いをする米国が戦争に勝ったのは戦争の本質を如実に物語る。戦争の被害を知る者だけが戦争で利益を得られるとは孫子である。
77年の時を経てミッドウェー海戦で沈んだ旧日本海軍の空母が相次いで二隻見つかっており、太平洋戦争は1941年のガダルカナル島の攻防以降日本が負けていく。その語る意味をきちんと理解するなら戦争は全ての失敗ののちに起きるとよくわかり、全くもってろくでもないことになるとわかる。