幼稚な大人

おそらく30年前より全体的に幼稚な大人が目立ってきていて、激辛カレーを目に入れてみたり、耄碌して車で人をひき殺しても、当事者意識が持てないで他人事のように振る舞ったり出来るのであろう。
自分の成長が果たせていなくても社会で一定の成果を得て、その行動が自分の築いてきたことを台無しにしてしまっているという自覚すら持てないでいるのを見ていると、可哀想で幼稚で馬鹿であるという印象しか持てない。
そしてそういう人間たちに正義の名前のもとに私刑を加える人間たちが実に多く目立っていて、暴力を振るうことに麻痺しているまた別の幼稚な大人を見る。
悪事をしたときにその悪事を償わせないでいるということが一番冷酷な制裁で私刑であり、自分の中の悪を見つめて人に慈愛と援助の手を差し伸べるということをどうすれば出来るのかと考えることが多くなった。
もともと人の悪事を糾弾出来るような人間ではわしはないこともあって、気軽に私刑に参加する気持ちにはなれない。
自分の理不尽をそのような私刑で憂さを晴らす人間たちも幼稚で可哀想な大人だと思う。