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地域福祉とともに21年8カ月

ふくしとぼうさい日記313日目。
日々の活動であったことから、思ったことを綴っています。

本日をもって勤めていた社会福祉法人逗子市社会福祉協議会での出勤が終了し、12月末日をもって退職することとなりました。

このnoteでは自分の生計を立てている仕事以外の活動日記として、仕事については触れないこととしていました。

毎日フルタイムで福祉の仕事をしている中で、必要なのですが組織ではなかなかできないことや声が届いた課題・気が付いた課題を、仲間を集めて活動をひとつひとつ行っていき、今に至ります。その活動を記録する事と、文章力を強くしたいとnoteをはじめて、300日が経過しましたが、今日だけは、今日まで仕事をしていた逗子市社会福祉協議会でのことについて、少し書かせていただきたいと思います。

21年と8か月の期間、逗子市社会福祉協議会における様々な事業に関わらせていただき、多くの市民の皆様と活動を共にし、日々精一杯働かせていただきました。

平成12年4月に入社し、今日にいたるまで様々なことに携わりました。
地域福祉活動と地域福祉ネットワーク作り、困窮者支援・相談・貸付事業、子育て支援事業の創生と定着化、ボランティアセンターの拡充とボランティアの育成、福祉教育の推進と学校での定着、在宅支援サービスの新規企画と拡充、IT活用や介護予防の新規企画事業の立ち上げと実施、総務・法人運営、広報、公共施設管理運営、災害支援と災害ボランティアセンターの準備、福祉・介護人材育成事業の立ち上げと拡充、介護保険事業・介護保険事務、家族介護者の支援、高齢者・障がい者・乳幼児世帯支援サービスの拡充、細かく書けばこれよりもかなり多くなりますが、社会福祉協議会が行う多くの事業に関わりました。

入社当時から思い返すと様々な思い出があふれます。
嬉しかったこともたくさんありました。
悔しかったこと、辛かったこともたくさんありました。

入職してから数年後、社会福祉士という資格を取ることができました。
通信の専門学校に通い、国家試験を数回受けてなんとか取ることができました。
社会福祉士は、様々な方の困りごとをサポートする相談援助職と言われますが、困っている方の相談担当も長く携わらせていただきました。
一方、私は解決がなかなか解決できない困りごとを地域ぐるみでサポートすることを作る「コミュニティソーシャルワーク」というもので地域の皆さんと様々な取組を作っていくのが得意なので、21年のうち18年はこのことを中心に地域の皆さんと地域づくりや事業作りをしてきたと思っています。
失敗もたくさんありました。そのたびにたくさんのことを教わってきました。
そこで地域の皆さんからたくさん育てていただきました。

最後の3年は高齢者・障がい者・乳幼児世帯支援サービスによる個別支援と、介護保険事業のサポート、福祉・介護人材育成の事業に専念し、人としてそして支援者としての大切な視点をたくさん教わりました。
ヘルパーの皆さんと一緒にたくさんのお宅で、サポートをさせていただきました。
ヘルパーとしてお宅に入ってサポートをしていくこと、実際に自分が入ってみてその大変さを身に染みて実感しています。
新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が出た際には、ヘルパー派遣がストップとなり、数カ月間ヘルパーの代わりに1日何件もサポート活動に入り、掃除・片付け、買い物、通院同行、調理なども携わりました。ボロボロになりましたが、これも大きな経験となりました。

6か月かけて、一緒に行っていた仲間と後任にすべてを引き継ぎ、本日職場を離れました。

色々なご迷惑をおかけしましたが共に走ってきた職員の皆さんに感謝です。
一緒に奔走してくださった多くの市民の皆様に育てていただいたと思っています。
県内の熱い社協職員仲間たちと日々励まし合ってきました。大きな存在です。
地域の福祉職仲間に、大切なことをたくさん教わってきました。
そして一番はずっと支えてくれた家族に心より感謝しています。

そして、ここ2日間で多くの方からお別れの品やあたたかいお言葉をいただき、胸がいっぱいです。

職場裏に住む、知的障がいのある子がいます。
その子は現在20代ですが、小さなころから知っていて、今も週に数回訪ねて来てくれていました。
その子とお母さんが、退職の話を聞き、昨日訪ねてきてくれました。
その子が胸ポケットから恥ずかしそうにメモをくれました。
「ありがとう」と書かれていました。
トイレに行ってひとり涙してしまいました。

明日からは一逗子市民として、新たな目標に向かってスタートをしていきながら、一逗子市民として逗子市社会福祉協議会と逗子の地域福祉の推進を応援していきたいと思います。

しばらくはいつもここで書いている活動やNPO法人すこやかいきいき協議会の活動と、次の目標に向けて準備をしながら、逗子市社会福祉協議会にヘルパー登録もして、呼ばれればボランティアで手伝うなど、できるところで仲間をサポートしていく予定です。

さあ、明日から新しい一歩が始まります。
自分にできることを、自分で切り開いてみます。

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