[音楽]The Damned - Darkadelic(2023)
最も英国らしいバンド、というとたいていQueenの名前が挙がる。
しかし私は Damnedこそ英国らしいバンドだとずっと思っている。
5年振り12作目となるアルバム。
大きな変化としては、ドラマーがチェンジした。新ドラマーのWilliam Granville-Taylorはメジャー/アカデミックな活動をしているようで、演奏はカッチリ系。
「Motorcycle Man」では短めのドラムソロがあり、それを聴くとパワープレイもイケるクチだと思った。
内容はこれぞDamnedという、ダークで、重厚で、ゴシックで、サイケデリック。サウンドの仕上がりも良好!
「The Invisible Man」
2023年2月に公開されたMV第一弾。
演奏シーンではOHPリキッドライトが使われ、サイケデリックさが強調されている。
「肉は残らないで消えていくだけだ」という死生観と、生ける透明人間というモチーフが歌われている、デイヴとポールによる楽曲。
「Beware Of The Clown」
2023年3月に公開されたMV第二弾。
大統領に扮するキャプテンが傑作のヴィデオで、ボリス・ジョンソンにインスパイアされてキャプテンが書いた曲。
この曲にはちょっと思い入れがある。
雑誌「Bollocks」でのキャプテンの質問コーナーに私の質問が採用された。質問内容は「世界にはピエロどもがたくさんいると思いますが、例えばどんな奴がピエロだと思われますか?」というもの。
キャプテンより素晴らしい回答をいただきました。興味がある方は探してください笑
「You're Gonna Realise」
2023年4月に公開されたMV第三弾。
デイヴによる短めの曲。「過去はただの過去だと気づくだろう」と意味深な内容。
いやあ、この人たちもうすぐ70歳とかでしょ。
クォリティはもちろん極上で、疾走感がある曲も揃ってるし、ホントに現役すぎる。
あと何回新作が聴けるか分からないが、当面はこのアルバムで楽しめそうだ。
さあ、来日はまだか?