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Apple Vision Proのハンズオンが出揃ったので情報をまとめた #WWDC23
体験者が皆語彙力を失った()Apple Vision Pro
2023年6月5日に開催されたWWDC2023で、Appleが空間コンピュータデバイス「Apple Vision Pro」を発表した。ARプラットフォームとして紹介されたが、空間コンピュータであることが強調。見た目はVRデバイスだけど、できることはMR(Mixed Reality)と呼ばれるものが中心。
2024年にアメリカから発売予定であるが一足先に多くの記者が体験してYouTubeやWeb記事で報じている中、Apple Vision Proの姿を明らかにすべく各記事内で語られている特徴をまとめたみた。
Apple Vision Proのコンセプト動画
Apple Vision Proはどんなものなのか
肝心の現実世界の見え具合
Apple Vision Proは現実世界をコンピュータ化できる、自分の空間にキーノートとかブラウザを置くことができるが一つの大きな売り。この辺はMeta Quest ProやMeta Quest 3もこういうアプローチをしているし、Pico4も機能的にはできるようになっている。
しかし、226,800円もとい159,500円で販売していたMeta Quest Proでもカメラ画像感が強く、現実の大きさとカメラを通して見る世界の大きさの違和感がないとは言えない。ここに関してApple Vision Proはこんな感じ。
セットアップなどの準備が終わると、目の前には「自分がいる部屋」が見える。自然に、そこに「Vision Proをかぶる前に見えていた風景」がある。
よく見れば若干色は浅いし、視野の端は暗い。
まずVision Proを覗いたときの空間の歪みですが、本当になかったです。
— ARおじさん / MESON CEO @WWDC23 (@AR_Ojisan) June 7, 2023
QuestProなどを体験すると見られる自分の手のサイズが大きく感じることもないし、実際の物体の距離感も自然に感じました。
視界の端の歪みも何度も確認しましたが、ありませんでした。。。https://t.co/M40y6NgCCZ
実は装着してまず感動したのがこの部分でした。普段の距離感、自分の手のサイズ感などをそのまま、パススルーされている映像に適用できる感覚です。テーブルがある場所にちゃんとテーブルがある、コップを掴もうとしてもズレない、という実際の視覚で当たり前のことがキチンと再現されていました。
— 松村太郎 🎍 (@taromatsumura) June 6, 2023
解像度
そして僕が特筆したいもう1つの特徴は、バーチャルオブジェクトの解像度がめちゃくちゃ高くて、本当にそこにある感が強いことでした。
— ARおじさん / MESON CEO @WWDC23 (@AR_Ojisan) June 7, 2023
デモの中で恐竜が出現するデモがあるのですが、恐竜がこちらに近づいてきたときに、反射的にのけぞってしまいました。
林さんの記事の蝶の下りも納得でした。。。
Web表示の文字はきわめて鮮明だ。今のiPhoneやMacで文字を見ている時と、なんら遜色ない。アプリの画面が半透明なら、その後ろにいる担当者は「すりガラスの向こうにいる」ように感じられる
画質と自然さでは、過去にHMD経由で見たものでは「最高級」
Q: Vision Proでみる現実世界はどんなふうにみえる?
— ARおじさん / MESON CEO @WWDC23 (@AR_Ojisan) June 6, 2023
A: ほぼずれ無くみえるとのこと。目の端に映る線もQuestProみたいに歪んで見えたりしない。
自分の腕も実際のサイズ通りに見える。
スマホの画面や本の文字も読むことはできるけど、小さい字を読むのは疲れるので、やめた方がいい。
水平視野角
視野角(FoV)はスペックとしては公開されていないものの、約90度
視野の狭さは感じる部分がある。だが、見えない部分をズバッと切り落としているわけではなく、ぼんやりと暗くしていくような処理が加えられているので、数字ほど体験は悪くない。
I have read and watched every single first impression of Apple Vision Pro.
— 𝙏𝙝𝙧𝙞𝙡𝙡 (@Thrilluwu) June 6, 2023
Everybody is skirting around the FOV question. Based on the optic stack I'm guessing somewhere in the ballpark of 95-115 degrees. Closest I could see was from Verge. pic.twitter.com/4xDqgofWRL
これ僕も全く同感で、最初掛けたとき「QuestProより狭いかなぁ」と思ったのですが、体験が始まってすぐにそれが全く気にならなくなりました! https://t.co/eski5ENYJW
— ARおじさん / MESON CEO @WWDC23 (@AR_Ojisan) June 7, 2023
広いわけではないんですよね。でも、使っているうちにあまり気にならなくなってくるという。視野の端の消し方が、タイミングも含めうまいんでしょう。
— Munechika Nishida (@mnishi41) June 7, 2023
視野角は90度なのですが、100度ぐらい見えていて、周辺視野はあえてぼやけていく感じにしてある印象です。若干上下の視野角は狭いように感じましたが、端に表示されているものに対しても視線を送れます。
— 松村太郎 🎍 (@taromatsumura) June 6, 2023
装着感
重さは450g〜500gで、視力矯正のためのレンズの有無などで変わります。ヘッドバンド(デモや展示にはなかった頭頂で支えるバンド)、ニットバンド(後頭部)、おでこ・左右の目の下のパッドで支えます。30分のデモでしたが、疲れたり、重かったり、どこかが痛くなるようなことはありませんでした。
— 松村太郎 🎍 (@taromatsumura) June 6, 2023
![](https://assets.st-note.com/img/1686137464866-7GXauKNgs6.png?width=1200)
#VisionPro の装着感は、VRゴーグルを被ったことがある人なら、この表現でイメージできます。
— 伊藤有 /Tamotsu Ito (@itotamo) June 7, 2023
「装着すると、頭頂部を止めるバンド(写真にはない)と、後頭部を止めるクッションの両方で位置合わせをし、額と頬骨あたりで「パッド」を使って重量を支えるような感覚になる」
(3/n)#WWDC23
装着すると、頭頂部を止めるバンド(写真にはない)と、後頭部を止めるクッションの両方で位置合わせをし、額と頬骨あたりで「パッド」を使って重量を支えるような感覚になる。重心が前側にある「フロントヘビー」状態ではある。
ただ、後頭部を止めるクッション部や、顔に当たるパッドは柔らかく、感触が良かった。
本体を後頭部から固定するヘッドバンドと、遮光パーツの「ライトシール」はユーザーの頭・顔の形状にフィットする複数のサイズから選べます。
メタル&ガラス製であるが故に重い。他のヘッドセットと比べて重く感じる。30分より長く利用するのには疑問が残る
IPD調整
ていうか隠す必要ないですが、IPD調整もアイトラ補正もあります。IPDはボタンを押すだけの一発自動調整。スライダーとかではないです。
— Munechika Nishida (@mnishi41) June 7, 2023
今回は、フィッティングのために「顔の形状認識」と、「視力補正レンズの調整」も試せた。前者は、iPhoneのFace IDで行うような作業で、後者は自分がかけているメガネを計測し、補正内容にあったレンズを探す作業だったようだ。この2つは、さほど時間はかからない。 最初のセッティングでは、目の間の距離(瞳孔間距離、IPDという)と視線追尾の調整をする。 こちらも実に簡単。(ゴーグルの右上にある、Apple Watchのリュウズのような)デジタルクラウンを長押しするだけだ。
操作感
次に操作性について、今回はGaze + Tapの操作のみ体験させてもらいましたが、かなり操作しやすく、誤作動がほぼないです。
— ARおじさん / MESON CEO @WWDC23 (@AR_Ojisan) June 7, 2023
自身の親指と人差し指のタップも足の上であればどこでも左右どちらの指もちゃんと反応してくれました。
また、手を挙げずに操作できることは想像以上に楽、かつ快適でした。
VRに慣れている人だと、ここで操作のために、手を空中に上げたくなるだろう。
でもそれは不要。Vision Proがユーザーの視線の方向を認識しているので、選びたいアイコンを見て、指先をあてて「タップ」すればいい。視線を合わせるのに戸惑ったり、指を認識してくれないこともなかった。
The eye tracking and gesture control is near perfect. The hand gestures are picked up anywhere around the headset. That includes on your lap or low and away resting on a chair or couch.
アイトラッキングとジェスチャーコントロールは、ほぼ完璧です。ハンドジェスチャーは、ヘッドセットの周囲であればどこでも拾われます。膝の上や、椅子やソファの上で休んでいる低い位置も含まれます。
アイトラッキングは魔法のちかい。うまく機能していて、いかに小さいアイコンだろうとみたところがハイライトされる。何か選択したいときはアイコンを見て、親指と人差し指をつけるだけ。
ウインドウリサイズやブラウザ゛のスクローリングもハンドトラッキングでストレスなくできる
電源周り
バッテリーは2時間ですが、バッテリーパックのUSB-Cポートに電源を指すことで、2時間という制限を超えて利用できます。8〜10時間の太平洋航路でも大丈夫じゃないか、と思います。
— 松村太郎 🎍 (@taromatsumura) June 6, 2023
本体にはバッテリーが内蔵されておらず、外付けのパックをケーブルで接続する形となります。本体とケーブルは、ねじって固定するため、歩き回っても外れることはありませんでした。
— 松村太郎 🎍 (@taromatsumura) June 6, 2023
おっしゃる通り、バッテリーを付け替える時には電源が落ちると思います。
バッテリーはケーブル付きです。Appleのデモでは本当にケーブル付きのをポケットに入れて使ってました。本体を電源に挿し込めば何時間でも使えますが、バッテリーで使うと2時間くらいで電池は切れます
ID認証
パスワード、指紋、顔と進化してきたID認証。Vision Proでは目の虹彩スキャンで本人認証する仕様になります。
映像視聴体験
質問セッションでまだ出てきていない話として、映像体験について。
— 松村太郎 🎍 (@taromatsumura) June 7, 2023
↓
今後家に大型テレビやプロジェクターを投資する必要がないと指摘しましたが、別の気になったこととして、映画の24fpsは #AppleVisionPro の周囲のスムーズさとフィットせず、映像がカクついて見えてしまう弊害がありました。 https://t.co/nBvBqrvXxu
空中に、まるで「3Dの映画を掘り込んだ」ように巨大な映像が浮かび上がる。解像度も、輝度も、発色も自然。映画館とは違うが、圧倒的に自然な3D映像が観られる。
スペーシャルビデオ/フォト
![](https://assets.st-note.com/img/1686142715998-0JeoNvfdfY.png?width=1200)
「写真」を見ると、こちらも自然だ。パノラマ写真も圧倒的な迫力なのだが、Vision Proで撮影された「空間再現写真」のリアリティがすごい。いわゆる3D写真・3D動画なのだが、陳腐な言葉になって恐縮だが「そこにいる」感が強い。バーベキューを撮影した動画があったのだが、自分もそこで参加しているようだった。
オクルージョン
恐竜が3Dで空間に再現されるアプリだ。
人差し指を空間に差し出すと、そこに蝶が止まる。ピッタリと指の上に止まり、色々な角度から見てもほとんど位置がずれない。
キャリブレーション
Face IDと同じ顔のトラッキング、AirPods Proのパーソナライズ空間オーディオのトラッキング(いずれもiPhoneで実施)、装着してからは、6角形の頂点に現れる点を1つずつ視線で追いかけるセッションを2回行って、初期設定完了です。
— 松村太郎 🎍 (@taromatsumura) June 6, 2023
Facetime +Digital Persona機能
Facetime + Persona機能も体験させてもらったのですが、Personaは充分使えます。
— ARおじさん / MESON CEO @WWDC23 (@AR_Ojisan) June 7, 2023
目線だけではなく、口元や手の動きも反映されるので、実際の顔じゃなくても充分対面で会話してる感がある。
Personaであれば、すっぴんや寝起きでも顔出しできますし、背景も映らないのでむしろ有りだなと思いました。 pic.twitter.com/Y39oOMw9Af
Vision Proを使ってキャプチャした自分の姿で通話してきたのだ。彼女もVision Proをかぶったまま話しているのだが、会話も表情も、身振りも自然。髪型や服装などは再現されておらず、ぼんやりと見える程度だったのだが、ちゃんと「そこにいる」感覚があった。
メガネ対応
マグネット式レンズで対応
それぞれに最適なサイズを見つけて、さらにアップルがカール・ツァイスと共同開発した「光学インサート(視力に合わせて作る補正レンズ)」を装着すると、筆者も裸眼のままくっきりと鮮明な4K映像が楽しめました。
接続周り
M2チップを 内蔵 した スタンドアローンのコンピューターとして 、 WiFi 接続を行います
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