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孫の応援に「ダーウィンが来た!」

 生き物の暮らしぶりを迫力映像で伝える、NHK総合のドキュメンタリー番組「ダーウィンが来た!」。その番組クルーが、小学校4年生の孫の取材に「来た!」。

 番組の特別企画で「小、中、高生の自由研究を応援します」と、5月に希望者の募集があった。孫は小3の夏休みに、鳥の羽根の収集を自由研究とした。その後も研究を続け、半年あまりで鹿児島県庁舎の周りで50枚を超えるハヤブサの羽根を見つけた。羽根が多いという「物証」から名探偵よろしく、ハヤブサが県庁舎のどこかで暮らしていると推理した。残念ながらその姿を目撃できていない。この仮説が正しいかを調べてほしいと、番組に「助っ人」依頼した。

 夏休みに入って制作スタッフが「来た」。羽根を探す姿や、なぜ応援依頼したかのインタビュー。自宅では、収集した羽根や記録簿の撮影など、初日からハードな収録が始まった。お膝元の県庁職員に情報提供を依頼する「ハヤブサWANTED」のビラ配りをした。「北側で声を聞いた」「姿を見た」と職員が孫に話しかけてきた。孫が庁舎周辺の清掃作業員に、聞き取り調査するシーンも撮られた。

 ハヤブサは高所から鳥などの獲物を探すため、海岸近くの断崖に営巣する習性がある。鹿児島湾近くの20階建て高さ約100㍍の庁舎を岩場と感じても不思議はない。

 お盆にその時が来た。県庁舎18階付近の窓辺で毛づくろいする鳥を、テレビカメラと一緒に目撃した。黒っぽい羽根と胸に黒褐色の横縞(じま)がある。孫の仮説が実証できた。いつから生息していたのか、巣はあるのか。詳細はテレビ放送で。

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