HLAと新型コロナ

4月7日のFB投稿で、新型コロナの感染率・死亡率には人種差があるのではないかと書いた。素人の目からみても、というか素人の目でみるからこそ、各国の感染率・死亡率には大きな差がある。あきらかに白人とアメリカの黒人だけが特異的に多く感染し死亡しているのだ。

それは各国政府や専門家委員会などの努力で達成されたということだけでは説明つかないと思う。はたしてアメリカ、スペイン、イタリアなどの政府と防疫・医療関係者はアジアやアフリカ各国と比較して特異的に無能だったのだろうか。そんなことはあるまい。

そこで、その各国偏差や人種間偏差を説明するために、BDGオフターゲット仮説、ウイルス変異仮説(弱毒性と強毒性)などが登場してきた。

ここに来てHLA仮説が登場した。HLAとはもともと白血球の血液型と言われるものだった。いまではほぼすべての細胞と体液に分布している組織適合性抗原を意味するようになった。

このHLAは赤血球の血液型と違い、非常に多くの型があり、しかも遺伝型ではない獲得型もある。人種差は特に有意だが、同じ人種の中でもかなりの違いがある。つまり白人と東アジア人では大きな違いがあるが、日本人、中国人、韓国人の中にも小さからぬ違いもある。

このHLAの違いで新型コロナに対する抵抗性を説明しようというのだ。永石さんのブログによくまとまっている。さすがだ。

https://www.landerblue.co.jp/50000/

じつはこのHLA仮説は3月から散見された。時期尚早とみて紹介はしなかった。ボクの4月7日のFB投稿にもHLA仮説を紹介したコメントがついていた。そこで面白いと思ったリンクを並べてみよう。

まずはHLA入門だ。筆者は東海大学の猪子秀俊名誉教授。

https://keystone-lab.com/feature/0011/0011.html?fbclid=IwAR3duYBleh8bcKGOO-h_Ppndk3Peew3ljJ1fKDVJYLgE_q6ziiafuR8hZ1k

次はHLAと新型コロナについて。

https://aasj.jp/news/watch/12923?fbclid=IwAR0--Wop6J-mmGkb3UVHpa8Mg1R_ZYOtYoqPfSJWwo1LU8kDUN2QPszYYmA

NECは4月にはHLAの知見を利用したワクチン開発のための研究を進めていた。

https://jpn.nec.com/press/202004/20200423_01.html…

そしてシェアとして張っておいたのは、痛風・尿酸財団理事長の理事長通信だ。これがじつに面白いのだ。新型コロナだけではない。たとえば「ライオンの脳も微分方程式を解いている(2)」医学とコンピュータについての入門書を書いて欲しい。

ともあれ、各国差、人種差については、実際のところこれまで出てきた仮説がすべてなんらかの形で当てはまっているかもしれない。それらの複合結果としていまの日本の状況なのだろう。

https://www.tufu.or.jp/information/bbs-information/1803.html

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