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Justiceが2024年にニューアルバムをリリースするらしい

Resident AdvisorのサイトでJusticeが2024年にニューアルバムを引っ提げて活動再開するというニュースが載っていました。


Jusitceかぁ、懐かしいな。
2007年にリリースされた彼らのファースト・アルバムのサウンドは結構刺激的だった記憶があります。

アルバム『Justice(通称Cross)』はフランスのレーベルEd Bangerからリリースされていて、
Ed BangerはDaft Punkのプロデュースとマネジメントを長らく務めていて第3のメンバーとも言われたBusy PことPedro Winterが2003年に設立したレーベルでした。
なので、JusticeはDaft Punkと一緒に"フレンチ・エレクトロ"みたいな括り方をされていました。

ロン毛あごひげ、Tシャツ短パンというあえてダサいイメージのキャラクタで出ているBreakbotなんかも、「Ed Bangerレーベルだから」という(おそらく)理由からか"フレンチ・エレクトロ"として紹介されることも多かったようですが、
Breakbotは個人的にはディスコ・リバイバルだと思っていたので、サウンド的には全然違うよなぁと思っています。

Justice的なサウンドといえば、ダブステップを通過したようなディストーションの効いたベースラインが立っていて、4つ打ちのダンスミュージックなのにほとんどロックバンドのようなサウンドが、ロック上がりの僕にもとても馴染みよかったです。


2011年リリースの2枚目『Audio, Video, Disco』はディスコとタイトルに入っていても、サウンドはさらにロックに近づいていて、ほとんどプログレか!?というようなところもありました。


2016年に少しメロウな感じになった3枚目『Woman』がリリースされたけれど、オリジナル・アルバムはそれから出ていません。
そもそも2007年から2016年でたった3枚のアルバム。
その後7年間は音沙汰なしという(ライブ・アルバムなどは除く)、もともと寡作なのは確かだけど、正直もう活動しないと思っていました。

さて、2007年のJustice以降(つまり、それはEd Banger快進撃以降ということでしたが)、似たテイストの歪んだベースを目立たせたサウンドが流行っていたように思います。

その筆頭がやっぱり、Justiceデビュー翌年2008年のMr. Oizo 『Lambs Anger』かな。
Justiceのヒットで名を上げたレーベル"ED BANGER"のヒット・プロデューサーだったMr OizoことQuentin Dupieuxのソロ・アルバムで、当時めちゃくちゃ聴いたアルバムです。


そして、Jusitceセカンド・アルバムと同年の2011年には同じくEd BangerレーベルからデビューしたSebastianのアルバム『Total』がジャケットのインパクトと合わせてこれもガツンと格好良かった。


Sebatianはアルバムデビューこそ2011年ですが、Ed Bangerとサインしたのは2005年の古株のプロデューサーで、すぐにDaft PunkのRemixをリリースしたりしています。
なので、2011年のアルバムデビューはかなり遅かったのだろうな。
2005年のSebasitianのDaft Punk "Huma After All Remix"は既に同じサウンドが聴けます。
なので、Justiceのファースト・アルバムのサウンドは、Ed Bangerサウンドと言っていいのだろうと思っています。


そして、日本でもJusticeデビューの2007年に同じサウンドをリリースしていたのが中田ヤスタカのCapsule。
Justiceとの同時代性を当時は感じていましたが、今から思えばJusticeデビュー以前のEd Bangerの動きをいち早く取り入れたサウンドだったのかと思うと、やはり中田ヤスタカ恐るべしと思います。


さて、そんなJusitceの4枚目のオリジナル・アルバムが2024年、まだかなりあるけれど。。
デビューから17年経って、そのサウンドが今の空気をまとってどんな風に変化して出てくるのかと思うとかなり期待してしまいます。

<了>

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