オタク的妄想も役に立つ
陰陽五行に取っ付きにくさを感じている方が思ったよりも多いことに驚いて以降、どうすれば敷居が下がるのかを考えている。
そもそも、日本人の生活の中にはこれでもかと馴染んでいるはずの陰陽五行に何故取っ付きにくさを感じるのか?
占いの世界に限っていえば……
・漢字ばかり
・東洋占術の占い師が威張ってた
・複雑で覚えられない
との声が多い。
漢字ばかりで、と言われてしまうとまあ、中国で生まれたものなのでそれは仕方がない。とはいえ、基本は義務教育で習う漢字しかないのでそう毛嫌いしなくてもと思わないではないのだが。
複雑で覚えられない、と言うのはおそらく、1度勉強しようと手に取った書籍やネット情報が小難しい書き方をしていたのではないかと思う。
私が配信を行う際には難しいと言われたことは無い。
要は、導入時に初心者登山口が見つからずに高い壁からよじ登ろうとしたのだろう。
これが最も問題なのだが、東洋占術の占い師が威張ってたというやつだ。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、である。
何を勘違いしているのかは知らないが、初心者に対してすました顔で高圧的に振る舞う東洋占術者は存外多い。これは東洋占術を扱う身としては甚だ迷惑な話である。
こうした人種に出会ったらすぐに縁を切って、別の人に教えを乞う方が良い。何れは合う師に恵まれる。
さて、陰陽五行をどう覚えるか?
まずは陰陽と五行を分けて覚えるといい。
陰陽は字のまま、対極にある2つの事柄の比重を表すものであるから、すぐに覚えるだろう。
五行は、水木火土金である。
属性の覚え方は「曜日に日月無し」。たったこれだけ。
相性の覚え方には想像力が必要になる。
良い相性の循環は「水は木を育て、木を熱すれば火が生じ、火が燃え尽きれば灰(土)になる。土中で金属が生まれ、金属は冷やされると水を生じる」。
悪い相性の循環は「水は火を消し、火は金属を溶かす。斧(金)は木を切り、木は土の養分を吸い取り、土は水の流れをせき止める」。
自然(人間の営みを含めた)の関係性そのままをイメージすると早く覚えられる。
陰陽と五行を覚えたらこっちのもの。
陰陽五行は五行それぞれに陰陽を割り振っただけなのだから。
陽グループの五行と陰グループの五行、合わせて10種が出来上がる。
陽▶水木火土金
陰▶水木火土金
いちいち、陽水、陰水なんて書くのは面倒だろう。そこで十干の出番だ。
陽▶壬甲丙戊庚
陰▶癸乙丁己辛
陽は兄(え)、陰は弟(と)。
水の兄(陽)だから壬(みずのえ)、水の弟(陰)だから癸(みずのと)。他の五行にも「五行の名前+えorと」を付ければいいだけだから、何も難しいことは無い。
ここで覚えられない人はだいたい、十干を音読みしようとしている事が多いから、そんなことはする必要が無いと言っておく。
さて、ここからが問題だ。
名前は覚えても性質が覚えられない人が存外多い。
私の場合、ここからは妄想で乗りきったので参考にして欲しい。
私はFFシリーズが好きなのだが、FFDDは覚えるのになかなかピッタリだと思う。コスモス側を陽、カオス側を陰としてそれぞれの性質をキャラクターに重ねていくのだ。
他のものでも構わない。二極化していて双方にキャラクターが多いものであれば歴史上の人物でも、好きな小説やコミックのキャラクターでもなんでも良い。
ポイントは「好きな作品で当てはめる」事。
人間、好きな物はなかなか忘れない上、覚えが早まる。どうせ覚えるのならばわざわざ苦になる道を選ぶ必要なはい。楽しめるならば楽しんで身に付けた方が、後々応用も利くものだ。二次創作などはその最たるものだと思う。
自分なりの陰陽五行妄想を楽しみながら覚えてみてはどうだろうか。
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