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起業から6年間の振り返り&10年後に向けて

目の前のことに精いっぱいで、しばらくご無沙汰だったnote。

ただ、今日でUnsungs&Webという会社を起業して丸6年の節目ということで、自分に向けた備忘録&万が一誰かにとって意味あるものになればと、久しぶりに文章書いてみます。

(参考:そもそもUnsungs&Webって?)



【6年間の振り返り】

2017年の立ち上げから2年弱は引きこもって調香を学び。
その後自社ブランドの商品を発売してからも、ずいぶんと遠回りをしてきた気がします。

そんな中でもこの6年間(特にこの6年目)で達成できたなと感じることを3つほど。

①ホームケアブランド「Komons」:0⇒1
(年間出荷本数が15万本超に)

メインの事業であるKomonsがようやく1つのブランドとして、0⇒1を超えたなと感じられるようになりました。

単純に売上もそうだけど、「Komons気に入って家で使ってるよ」「この前友人からプレゼントでもらった」という声や、素敵な飲食店のお手洗いなどで出くわすことが増えたのが一番の喜び。

いつのまにか年間で15万本以上出荷するようになっていて、日々そのオペレーションをまわしてくれているメンバーに感謝です。

また、自社ECでの販売だけでなく、全国100店舗以上への展開、そしてRon Hermanとのダブルネームの取り組みなど広義な意味での"仲間"が増えたという感覚を得れたのも今期の大きい喜びでした。

Ron Herman×Komonsダブルネーム商品


ちなみに、もう1つの自社ブランド「FRUITEST」でも、ジョエル・ロブジョンとコラボするなど輪が広がった一年でした。

ジョエル・ロブジョン『シュトーレン アンぺリアル』〜シャインマスカットとバァンパイユを使って〜


②会社として目指すもの

ビジョンと言えるほどかっこいいものかはさておき、
「10年後20年後に会社としてこういう姿/状態にありたい」という絵が、この1年でかなりクリアになりました。

もちろん起業当初もビジョン、ミッションは決めていたけれど、本質的にどこかしっくりきていなかったのだと思います。

それがこの6年間、手を動かし足を動かし頭を動かしして右往左往する中で、最初はおぼろげに、そして徐々に解像度高く見えるようになってきたことが起業して以降一番の収穫。
(20年後にありたい姿が見えるようになったおかげで、逆に日々の事業や組織運営に集中できるようになりました。)

Unsungs&Webが目指すもの


具体的には、年商数億~10億規模の、日本らしい、尖ったブランドが数多く生まれる場になること。
(詳細はまた別途書きたいと思ってますが、「ブランドごとの"適正規模"を上限として決める(例えばスープストックトーキョーが出展店舗数の上限を決めていたように)」ことが、ものすごく大切だと思っています。)

そのために、まずは
1.衣食住さまざまな領域で、ブランドの0⇒1を再現性高く実現できる能力と組織を持つこと
そして
2.アジアを中心に海外への自前のルート(現地での自社店舗展開含む)を持つこと
さらに中期的には
3.「こんなブランドをつくりたい」という意思/WILLを持った人が集まる場となること

そんなステップで目指す姿に向けて、1歩ずつ前進していきたいと考えています。


③チーム

上記のような会社としての中長期の方向性を考えられるようになったのも、頼もしいチームが日々の仕事を担ってくれるようになったおかげ。

現状14人の小所帯で、その多くがうち以外にも掛け持ちで仕事を持っているメンバー。
だからこそ逆に、エンジニア、デザイナー、大企業出身者、EC事業統括経験者、元ネイリスト、それに調香師といろんなバックグラウンドの人が集まれている気がします。

うちみたいな吹けば飛ぶような小さな会社に関わってくれたからには、Unsungs&Webに関わってよかったと思えるように恩返ししていくことが一番の目標です。

(小話)ちょっとしたハードシングス編

いわゆるスタートアップと違い、ジェットコースターみたいな起業人生を歩んではいないけれど、それでも日々いろんなことがありました。。
(多かれ少なかれ、起業している人にとってはあるあるかもしれませんが)

売上が伸び始めた4年目の年末に黒字倒産しかけた話。
⇒この経験のおかげで、P/LとB/S、そして何より「Cash is King」の意味を身に染みて理解することが出来ました。

とあるハイブランドからVIP顧客へのギフトとして受注した商品を納品した夜に、致命的な間違い(下手したらそのハイブランドから損害賠償など請求されるのではないかと思うほどの)を犯したことに気が付き、一晩中冷汗で眠れなかった話。
⇒結局次の日の朝に即連絡して対応し、事なきを得ましたが。。
(正直に謝ることの大切さと、ミスを防ぐ仕組みの大切さを身に染みて理解しました)

そして今でもよく覚えているのは取引先が倒産して、こちらも連鎖倒産しそうになった(というか1週間ズレていたらしていた話)

あの急に担当者の電話がつかなくなった日。
破産管財人から東京地方裁判所で開かれる債権者集会の案内が来た日。
ドキドキでした笑
⇒ちょうどその直前にこちらが発注したものは納品されていたので、結局ほぼ金銭的な被害は被らずすみました。。
(でも金銭的以外のところでは色々と大変でした)

上記のいずれも、今では笑い話。
かつ、今万が一起きてしまったとしてもつぶれることはないくらいまで、会社も大きくなってきました。

それを考えても、サステナブルに会社をやっていくためには一定の規模は必要なんだなと痛感した出来事たちでした。


【10年後に向けて今期(7期目)やること】

Komons:1⇒10フェーズ

引き続きKomonsでは、サステナブルな成長を目指していきます。

そのために、
・商品ラインナップ拡張:特にFragrance領域
・自家需要に向けた販売チャネルの強化
・台湾を皮切りとする海外展開(アジアの国でNo.1のPremium Homecare Productsブランドになる)

を着実に前に進めます。

2021年秋から始まった台湾展開


地元の南アルプス市(山梨)で「香りラボ」立ち上げ

Komonsが取り組んでいる「香り」の世界。
これまでも調香は自社内で行うなどこだわってきましたが、
さらにもう一歩踏み込んで、自分たりなりの香りの表現をするために、
いよいよ「香りの抽出」⇒「調香」⇒「製造」まで一気通貫で出来るような場を作ります。

自分の実家でここ数年使われていなかった倉庫&母屋を改造して立ち上げます。完成したらぜひ遊びに来てください。


新ブランドのローンチ

KomonsやFRUITESTなど既存のブランドの0⇒1を達成するまでは我慢、、としばらく自粛していた新ブランド。
いよいよ今期取り組みます。

ヘアオイルです。(試作品が出来てきてますが、感動する出来上がりです)

それ以外にも作りたいなと考えているもの多数。
とはいえ、チームの人数の不用意な膨張は避けたいので、まずは1つずつ丁寧に取り組んでいきたいと思います。


旅に出る

「日本にはまだまだ誇るべき香りがある」をコンセプトに始めた香りの旅。

コロナ渦はなかなか地方に行きずらかったですが、ようやく少しずつ再開してます。今期は毎月1つの香りは訪れたい。

その旅を通じて、香りだけでなく、新しいブランドのインスピレーションや人との出会いが生まれればいいなと今からワクワクです。

2017年に訪れた岐阜のマチュピチュ。また行きたいな。。

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