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同業の診断士が集まったら・・・

 皆様、こんにちは。ITであなたの課題を解決する、中小企業診断士/ITコーディネータの井上誠です。

 合格前、診断士になったらやろうと思っていることが、たくさんありました。その一つが『同業(受託開発型ソフトウェア業界)他社の診断士を集めた診断士会』を作ることでした。今回は、受託開発型ソフトウェア業界の診断士が集まった、「ITソリューションベンダー診断士アライアンス」(名前長っ!!)の話をします。

■なんで始めたの?
 はっきりとした理由があったわけではありません。合格する前から、ビール会社さんとか大手メーカーさんの企業内診断士会があるのは知っていました。そんな集まりを念頭におきながら、「同じフィールドにいる診断士が集まってなんかできたらおもしろいかな」なんてことを考えてました。「その集まりで副業できたらいいね~」なんて話もしてました。

■どうやって始めたの??
 合格直後から、一年くらいかけて、自分が名刺交換した同業他社の診断士に声をかけ、賛同してくれた10人でスタートしました。ただし、声がけする人は、選びました。IT業界と言っても範囲はすごく広く、ソフトウェアの開発事業者だけではなく、場合によってはGoogleや楽天も入ってしまいます。
あくまでも受託開発型、そして、企業規模を自分が勤務しているのと同程度の、中堅から小規模の企業に絞りました。受託開発型のソフトウェア開発業界は多重構造になっており、元受けと下請けではビジネスモデルも異なるので、大企業だと話がかみ合わないと考えたからです。

■どんな風にやってんの?
 会は、月一回、第二木曜日に開催しています。当初に比べて人数は14名と若干増加し、常時4~8名程度が参加しています。
 会の運営は、各メンバーが持ち回りで行い、テーマも主催者が「アライアンス」の趣旨から外れない内容、且つ、やりたいテーマで実施しています。
これまでやった主なテーマは以下の通りです。

・研修の効果向上と効果性検証について
・中期経営計画の策定と社内への浸透方法について
・コンプライアンス(法令遵守)活動について
・品質向上の取組について
・確定申告のやり方について
・コーポレートガバナンスについて
・同業他社(受託開発ソフトウェア業)の財務分析について
・創業塾、「創業者のIT活用術」の内容検討
・働き方改革関連法の施行にともなう実務対応

 こうしてみると、テーマも多岐にわたっています。経営企画関係、開発現場のリーダ、組織の部門長、取締役、法務関係等多様な人材が集まっているので、いろんなテーマが話やすいというメリットがあります。
 また、主催者が一方的に話すというよりは、時間の半分以上がディスカッションなんてこともよくあります。結果、同じテーマでそれぞれの会社の取り組みが一度に聞けたりします。また、同業他社だと、背景、課題が似ているので、話が早く、深いところまで議論が進められます。人数も少ないので、「ここだけの話」・・・・・みたいなのもしやすいです。

■やってみたら???
 メンバーの話を聞いていると、同じ業界だけあって課題も似ており、各社の取組等、自分の会社の活動に活かせることが結構ありました。
 また、メンバーの例を参考に、自分の診断士活動に活かせることも結構ありました。同業で診断士なので活動領域でも参考になる話しが多かったと感じています。

■これからどうするの???
 当面は、定例会の中での所属会社の課題の共有や、診断士活動の相互支援を継続的にやっていきたいと思います。もちろん、ITベンダ&診断士という形にこだわって。

 そのうえで、一つには、会のコンテンツを作ろうと考えています。ITベンダ&診断士が得意とする領域の研修コンテンツを作り、それで「理論政策研修」を開催したり、経営者向けの勉強会を開催したりできればいいなあと妄想しています。

 もう一つには、ITベンダの企業診断や創業支援とかもやろうと考えています。会にはこの業界のスペシャリストが多くいますので、知恵を結集して中小企業の支援を得意分野でやりたいと思っています。

 いつの日か、学生にもあまり人気がなく、7K職場(危険・きつい・帰れない・規則が厳しい・休暇が取れない・化粧がのらない・結婚できない)と揶揄もされる我が業界の社会的地位の向上を図るような活動を行いたいとも考えているのですが・・いつになりますかね・・・・。

同業他社の診断士で集まると結構ためになって楽しいということ・・・伝わりましたか??

ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。