「フィルムの遺伝子」
初めてのフイルムを手にする
どこかぎこちなくて心の奥を打つ
幸せを祈るよう
カメラにファイルを装填する
その全てで、何かを確信する
フィルムが現像できたら
僕は笑えるかな
無造作に肩にかけたカメラ
秘めた想い
いつかは無くなってしまう存在
だけど
僕のこの温もりは消せない
いつも見慣れた景色を
ファインダーから眺める
戸惑いや不安
遠くの空の色
いつの間にか消えていた
見えたのは、世界を包んだような
生まれたての景色
昔、僕が探していた風景
僕は夢中でシャッターを切る
それは