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写真と詩

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leicaで撮影した写真と、その風景から感じた詩を載せています。
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#フィルム

自己紹介

はじめまして。makotoと申します。 Leicaで撮る写真に憧れてインスタを中心に活動しています。 この度、noteを始めることにしました。 noteでは写真について詳しくコメントしていこうと思います。 はじめてお会いする方に、簡単に自己紹介をさせていただきます。 プロフィールmakoto(まこと) 東京都生まれ。 leicaカメラを使い、モノクロ写真を中心に撮影を行う。 2019年からインスタグラム(@mactips2020)で写真発表を開始。 主な受賞 ジェットダ

原岡桟橋を訪れて

千葉県房総にある「原岡桟橋」を訪れた。 友人(といってもかなり先輩)に美味しいものでも食べに行こう、と誘ってみた。新しい場所を訪れるのは心を興奮させる。それは写真家の性分?それとも綺麗な景色を残したいという真実性の確保なのかもしれない。  友人はフィルムを経験している写真家。表現は「逆光のアーチを写真に残したい」そんな印象な彼。僕はどちらかというと陰影のグラデーションを好む。違うタイプの写真家は同じ素材をどんなふうに写真に変えていくか興味があった。  それと同時に「自分の方向

「フィルムの遺伝子」

初めてのフイルムを手にする どこかぎこちなくて心の奥を打つ 幸せを祈るよう カメラにファイルを装填する その全てで、何かを確信する フィルムが現像できたら 僕は笑えるかな 無造作に肩にかけたカメラ 秘めた想い いつかは無くなってしまう存在 だけど 僕のこの温もりは消せない いつも見慣れた景色を ファインダーから眺める 戸惑いや不安 遠くの空の色 いつの間にか消えていた 見えたのは、世界を包んだような 生まれたての景色 昔、僕が探していた風景 僕は夢中でシャッターを切る それは

冬に咲く花を

冬に咲く花を 生きてるような涙 静かな夜 そこに咲く花 ただ眠る、子猫みたいに 僕らは生きながら ゆっくり死んでいく 同じ空が無いのと同じ 誰も知らないけれど 君が不安になると同じように 僕は強がって見せる 遥か遠くに見える星 今日は月が大きく見える それより勝って 近くに咲く花 君にも見えるかな flowers blooming in winter lifelike tears quiet night flowers blooming there just

すべてはこの影のさきに

すべてはこの影の先に 僕らは夕陽を目指した けれど 海への道は、夕陽を閉ざして 祭りの後みたいに 僕は空を仰いだ 見覚えのある風景 無いのは太陽の姿 やがて途切れた手紙のよう 夕陽なんて、いつか消えてしまうもの どんな話をしたかを 忘れてしまうようなもの 余韻を楽しむように 僕はシャッターを切った バラードを口づさむみたいに どこかで途切れたレコードの破片 僕は何を探していたんだろう 忘れていたメロディ? 君が口づさむフレーズ 少しの誓い

まだ小さなツリー

まだ小さなツリー ずいぶん君を知りすぎた 遠く、ただ埋もれてた 出会ったことで 手に触れて 魔法を見た 君が泣いて そして笑って 僕の心は震える まだ小さなクリスマス 冬の始まり おとぎ話 東京タワーを見て思う 少し、少し聖なる夜へ近づく 景色がくれた贈り物 ぬくもりを消さないよう 暖かい火を消さないよう 並木道もイルミネーションを連ねる 君も 僕も 雪が降る街を想像する そこに大きなクリスマスツリー まだ、聖なる夜は先だけど 今なら 君の気持ち、伝えられる気が

銀座という街

銀座という街 秋は不思議な季節 冬まで遠く、夏から遠い 街の雑踏も年末までゆっくり 銀座の街は大人の雰囲気 夢の欠片を探すには まだ陽は高い 向かい合わせの恋を 奏でるにはちょうどいい 初めての出会いみたいのように 街明かりが閃いて 銀座の和光が目印 迷いそうになっても ここで待ってる きっと 近すぎて見えないのかもしれない だけど 大人になって少し素直になった 話し足りないこと 忘れた恋 向かい合わせで話してみたくなる そんな街、銀

10月、新宿が終わっていく

新宿が終わっていく 10月も最後 街はいろいろなイベントがあり、 写真関連も多くの出会いがあった 寒さも日増しになって へそ出し女子も見かけなくなった 本当ならハロウィンで盛り上がるはず だけど、海外の不幸な事故 新宿もどこか静かな印象 いつか恐怖も不安も忘れてしまう それが悲しい現実 でも今だけは 静かに、祈りをささげよう Shinjuku is coming to an end october is also the last There a

もうすぐ10月が終わる

もうすぐ10月が終わる 忙しかった10月 いろんなことがあった 季節も速足になって急に冬になった カメラを構える機会が減った 仕方ないと言い訳を吐いた 少し前髪が伸びた 少ないチャンスでシャッターを切った 季節の風が 僕をどこかに連れて行ってくれないかな 君を失いたくないくせに 夕焼けを見届けたら カマキリが僕を笑っていた October is almost over busy october many things happened The seasons are

そのうち疲れて

そのうち疲れて 机でため息 残った仕事 言い訳を並べて 整理するほうが楽かな どこかで 張り上げた声 「僕に優しくしてくれ」 誰にもきっと届かない いつか街のどこかで きみに会っても 話すことが見つからない 君の好きだった小説の話をしようかな 僕が張り上げた声は 君がいるどこかの街に 届くかな 「君に優しくしてあげる」 きっと君に届かない そのうち僕は 疲れて眠るだろう get tired soon sigh at desk wor

新しい相棒

気が付けばもう今年も半分くらい 暑さや梅雨のうっとしさも。 今日は仕事を早上がりして 人形町のたい焼き「柳屋」へ ドラマ「新参者」で主人公が いつも買えなかったたい焼き 仕事も未解決事件もそっちのけ ぺろっと食べちゃいました。 そこから水天宮へ。 今日は新しい相棒 「ズミクロンC」を手に入れて。 まるでオロナミンCみたいに コンパクトだけどしっかり者 ライカCL(フィルム)にピッタリ。 Mモノクロームでもしっかりした描写 これからの散歩レンズにピッタリでした やっぱりズ

魔法が解け、空を見上げる

▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃ いつから 真っ白な雲を見なくなったんだろう いつから 静寂を嫌うようになったんだろう 鏡に映る自分を 見ないフリ 雨を見たいな こんな日は 夜の発車ベル 誰かが引いた白線 靴で消した 汚れたジーンズ ガムの味はもうしない 君の瞳を見る 僕をみてるのかな 手にした石 遠くへ投げた 僕の世界には もう魔法はない でも確かに 魔法を見たんだ 太陽を見るみたいに まだここに魔法があったんだ 僕は 「ここにいるよ」と叫んだ 魔法が消えた世

君の正体

▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃ 君の正体 どこかにいる夕暮れ 僕の知らない君はどこ 鈍行列車 携帯に着信 僕は笑う 何度も踏みつぶした 悲しみの記憶 台無しな世界 夜は無常 脱ぎたてのTシャツ 黒海 僕の知らない色 お似合いの服 スタイルは無関係 かまわないよ 叶えたい物語 僕知らない世界 どこかにあるはず your true identity twilight somewhere where are you i don't know slow trai

暑い日

▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃▃暑い日蜃気楼の先君に狙いを定めかみ飛行機を放るSOSを気づかないフリ書きかけのノート忘れた教科書君だけを守ると誓った遥か先世界はまだ遠く後ろの方夏はまだ後ろ暑さだけ、僕らにまとわりついてa hot dayBeyond the mirageAim at youRelease a bite planePretending not to notice SOSWriting notesForgotten textbookIf you protect o