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2021年1月5日(水)の出来事、久しぶりにギターを弾いた日。シリーズ外記事5

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妙に感傷的な気分の日になってしまいました。理由は判然としません。同じような気分の日を挙げるとすれば、それは中学2年と3年の間の春休みの朝。その数日間は、こんな気分でした。学校がないので、朝遅く起き、朝食後また布団に寝そべりつつレコードで(当時、CDなどというものは、この世にありませんでした)ギターの穏やかな曲を聴いていた日々。

その数日間の朝は、毎日こんな感じでした。穏やかで感傷的。そのギター曲の世界に浸っていたいだけ。他に何もしたくない、と言うか、それだけでよかった、と言う感じの朝。朝が終わって何をしたかは全く記憶がないです。ふうわりとした春の日の朝。今日はそんな気分がよみがえった日でした。

あれからちょうど半世紀ほど経ってしまっています。還暦を過ぎ、37年間続いた仕事も退職し、今は一応音楽家、のつもり(笑)。作曲が専門で、一応作曲家、同時にピアニスト、ギタリスト、のつもり(笑)。フルアルバムも1枚出しました。タイトルは畏れ多くも「天照」、分不相応ですね(笑)。

現在2ndアルバムを準備中。タイトルは,またしても畏れ多くも「卑弥呼」。曲目と曲順はもう決めてあります。1曲は新曲でこれから作りますが、あとはすでにできていて、うち1曲がピアノ独奏曲「憂鬱のざわめき」。これは昨年末録音を終え、これの動画を生まれて初めてのYouTubeで配信中です。

2ndアルバム「卑弥呼」について

などと大げさに振りかぶるようなことでもないです。単に、今まで自分の、アマチュア時代に書き溜めた曲を、今度はちゃんとした録音をしてアルバムにしようというだけです。まあ、もうこの歳なので、そういった曲たちを、死ぬ前にアルバムにして出しておきたくなったんです。

その第2弾が「卑弥呼」です。1stアルバムの「天照」と違うのは、そりゃあ中身の曲は全部違いますが、全体的コンセプトというか、表現したい事、言いたいことには、何ら変化はありません。よくも悪くも、私はこの程度の作曲家ですし、要するに「風間真の音楽」ってだけです。

そしてこのアルバムに、アコースティックギターの独奏曲が1曲入ります。曲名は「水浸しの憂鬱」。一応ギタリストですので、いろんなギターを弾きます。ガットギターも、エレキギターも弾きます。今回のアコースティックギターは、どちらかと言うともっとも不得意な種類のギターなんですが、

この曲を作った時に言いたかった事は、どうしてもアコギでなくては表現できないので、この楽器を選びました。さて、実を言うと何年も弾いていなかったアコースティックギターです。これから練習して録音にこぎつけなくてはなりません💦

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アコースティックギターと言う楽器

いい楽器です。ふうわりとした感傷的な気分を表現するのに適した楽器だと思います。弦そのものは金属なので、金属的な鋭い音が出るのですが、その6本の金属弦が奏でる音楽は、何故か感傷的でふうわりとしています。特に、ピックでなく、指で弾いた時の音なんか、濡れた感じのいい音です。

この「水浸しの憂鬱」の準備のため、昨年末に新しい弦を買ってきました。アコギって、弦が新しくないといい音出ないんです。私の弦は11-52です。これは弦の太さを示す数字で、最も細い1弦が、0.11インチ、最も太い6弦が0.52インチってことです。まあ標準的でしょうかね。

昨年末に買っておいたのですが、なかなか準備に取り掛かれなくて、昨日弦を張り替えて、久しぶりなのでネック(弦を張っている棹)を弦の張力に慣らすために昨日は弾かず、今日から練習を始めました。ああ、アコギの調弦て、何時やっても恐いです。

弦をだんだん張っていくと弦が切れそうな音を出すんです💦悲鳴のような。実際、調弦の最中に、私は何度も何度も弦が切れました。その度に、切れた弦が顔にあたったり手にあたったり、時には出血したこともあります。なので調弦は、いつも怖いんです。今日は弦は切れませんでした。

久しぶりのギターの練習でした。いい音がしました。そして、中学2年と3年の間の、あの春休みの朝のまどろみを思い出したんです。あの時はレコードで聴くギターの音でした。今は自分がギターを弾いています。願わくば、このギターの曲があの時の私がそうなったように、穏やかで感傷的なギター曲の世界に浸っていたい、と別の誰かに感じてもらえる事を願っています。

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