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キラキラ

最近、仕事が忙しい。

大学時代の友人たちに私の近況を話したら、そんな会社早く辞めろと言われまくった。
それに対して「いやあ、会社自体は良い会社で…!」とか言うてる自分を第三者目線で捉えたとき、これが社畜か、と思ってしまった事実。
いいや、そんなことないねんけどな。私の労働環境で社畜とか言うてたら、本物の社畜の方に失礼なんちゃうかと思うもん。

私がそんなに苦しむ必要ないと、頑張りすぎなくていいと、心配して声をかけてくれる友達がいることがとても嬉しかった。
まあとはいえ、今のところ辞める気はない。病む気だってない。
吐きそうな日もなくはないけど、なんだかんだでやっていける気もしているから。


私はずっと「キラキラ」したかった。

テレビに出ているアイドルみたいに、
ライブハウスで見る大好きなロックバンドみたいに、
サークルで最高のライブをする先輩みたいに、
あの頃好きだった恋人みたいに、
輝いてみたかった。

私がその人たちに与えてもらった感動を、誰かに与えてみたかった。


「たけのまこ」としてライバー活動をしている。

私にとっての「たけのまこ」は、キラキラだ。

私はとにかく人の顔が見られない。目が合ったら爆発すると思っている。
人に愛される振る舞いができない。建前の言葉が出てこない。
そんな私でも、端末のカメラを見つめれば、皆さんと目を合わせたことになるのがライブ配信だ。
対人が苦手でも、文字としての皆さんには私の気持ちをまっすぐ伝えられる。

配信をしているとき、まこぴは間違いなくキラキラしている。
その時間に、だれよりも私が救われている。

ライバー活動は私にとって自己表現の場であり、自己肯定感に大きく影響していると思う。
ずっとずっと燻っていた気持ちが、何者かになりたいという願いが、ライバーという形になっている。
私は、「たけのまこ」である自分が好きだ。


最近気づいたが、私は、「ライバーとしての自分」「職場での自分」「プライベートの自分」のが互いに支えあうことでできている。

ライバーとしての自分が存在しているからこそ、職場で頑張る自分が好きになれる。
職場で頑張る自分がいるから、プライベートでダラダラする自分も好きだ。
そして、怠惰な自分がいることで、ライバーとして輝くための燃料ができる。


誰かの何かになりたいと思っている人は多いのかもしれない。
私にとってのそれがライバーであったように、何かしらの形で、自分を表現したいと。誰かに認めてもらいたいと。


先日、友人と遊んでいたとき、「周りと比べて自分の人生に勢いがない気がする」と話してくれた。
その子も音楽が好きで、趣味で作曲をしていることを知っていた。

この前初めて、作った曲を聴かせてくれた。
私は音楽理論とか、難しいことは全く知らないし、知識だって乏しい。
ただ、その子が作る曲は、素直に良いと思った。

私にとって、その子はキラキラになった。
そのことを伝えたら、少しは救えるだろうか。


…余計なお世話かな。


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