謎の発疹と神経痛
あれは1月の終わり頃だっただろうか、しばらく左耳が痛い日々が続いていた。まさに文字通り「耳が痛い」のである。しかも痛いのは耳だけにとどまらず、その周辺の後頭部にまで広がっていった。
ちょっと頭を動かすとズキン!
目をぱちぱちさせただけでもズキン!
神経痛がはしるのである。
これまでも、疲れが溜まるとこうした神経痛は時々起きていたが、大抵は1日か2日位で治っていた。でもこの度は長引いている。しかも良くなる気配があまりしないのだ。
加えて耳たぶに謎の発疹ができていた。表も裏も、ブツブツででこぼこしている。これって神経痛と何か関係があるのだろうか…?
悶々としながらも、忙しい生活にかまけて病院に行かずにさらに数日が経過した。ただ、体はとてもしんどく、やる気も出ないので、入ってた予定のいくつかはキャンセルして、とにかく睡眠を取ってみた。またzoomで済ませられることはそれで済ませ、体力温存に努めたところ、嬉しいことにある日の夕方以降、急に治まってきたのである。良かった。
ただれていた発疹もみるみる良くなっていって、小さなかさぶたが少しある程度に。
すっかり良くなった後で、このことをある友人に話したところ、
「それ、ひょっとして帯状疱疹じゃない?」
と言われた。
「えっ、帯状疱疹って耳にもできるんですか?」
調べたところ、どうやら耳にもできるらしい。しかも、放置してすぐに治療しなかったら、顔面麻痺など大変なことになることも。
別の友人にまたこのことを話してみた。すると彼女曰く、
「弟のお嫁さんがそれになって、治療が遅れてしまったために、5日間入院するはめに。おまけに顔面麻痺も残っちゃって…」
とのこと。
驚いた。私の場合は診察を受けたわけではないので、今回の謎の発疹が帯状疱疹だったとは言い切れない。とはいえ、すぐに病院にいった方がいい場合もあるのだ、ということを悟った。
無知というものは恐ろしい。
なんか調子が悪くても、気になる症状が出たとしても、つい、しばらく様子を見てみよう、とそのままにするクセがある。もちろんすべてにおいてすぐ病院に、というのも現実的ではないような気もする。
だが今回の件を通して学んだ。今はほぼ治ってはいるものの、時々疲れが溜まってくると、心無しか左耳の周辺に神経痛がはしる。
まるで、
「それ以上疲れたらまた発疹が出るぞ」
と、その度に銃口を脇腹に突きつけられる心境である。
なので、少なくとも再び同じような発疹&神経痛が出たなら、今度はすぐに皮膚科に行こう、と心に決めたのであった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?