「向き不向き」じゃない。「やるかやらないか」

会社に入ってから私はしばらくずっと悶々としていました。悶々。

ミスをするたびに、打ち合わせで気の効いた発言ができなかったたびに、作成した資料にたくさんの修正が入るたびに、周囲の「デキる人」と比べるたびに、「私はこの仕事に向いていないのでは?」。と悩んでいました。

自分の進歩は見えないのに、同期ばかりか、毎年新たなライバルたちは入社してきます。仕事だけじゃありません、見たこともないような立派な学歴の人、強力なコネを持つ人、綺麗な人、「持っているモノ」が私と全く違う人に出会うたびに、悶々としていました。「私平凡だもん、この仕事に向いていない。」

でもある時、ある後輩が常に悶々と悩んでいる私に向かって「仕事に向き不向きなんてないですよ。やるかやらないかじゃないですか?」といったのです。

その言葉を聞いて「目からうろこ」が落ちたような気がしました。とっても気が楽になったんです。

それ以来、私は仕事は「向き不向きよりもやるかやらないか」と決めています。

多分、こう思うことで、「向き不向きがある」≒「仕事に選ばれている」から「やるかやらないか」≒「仕事を選んでいる」という風に、考え方が変わったのだと思います。

「向き不向き」という考え方は、「自分の努力では及ばないことがあっても仕方ない」けれど「やるやらない」という考え方は「自分の働きかけで結果は出すことができる」から、とっても気が楽。

不思議なもので、「この仕事をやると決めたのは私」と決めてからは、「自分の改善点」や「優先順位」が見えるようになってきました。

マインドセットって不思議ですよね。人生気の持ちようで楽になります。

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