ひとりになる事

近々、4年半近くお付き合いした彼と同棲を解消する。

事の発端は、些細な喧嘩で同棲を解消したいとわたしから言った事から始まったが、本当の原因は何かと考えるともっと複雑だった。

毎日一緒にいすぎて、お互い相手に遠慮をしなくなった。
それは良い意味でも悪い意味でも。

そして一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、お互いを傷つけあう時間も増えていった。

わたしは、親友や頼れるお姉さんのような存在の方に、彼の事をしばしば相談していたが、彼は「二人の話を他の人にするなんて」という不満をもらした。日頃からnoteや漫画に好きに自分達の事をネタにしてくれていいと言っていた彼が。

しかし、わたしは限界だった。

一緒にいればいるほど情は生まれるのに、傷つけあう回数も増えていく。複雑にもほどがある。

この数週間、とくにひどかった。

わたしは随分と酒に弱くなったものの、飲む事で精神状態を保ち元気を出していた。
しかしベッドから起き上がれず、無気力で何もできない日の方が多かったのではないだろうか。

こんな状態になった自分に「限界」を感じたのだ。

同棲解消を提案した頃、タイミングよく彼の就職が決まった。彼の知人から正社員にならないか、と誘われたのである。

就職した勤務先は一緒に住んでいるこの場所から電車で往復二時間の場所だ。

同棲解消に反対していた彼は、就職が決まった当初は往復二時間かけて通勤する気だったようだ。

しかし、色々お互いの事を考えて最終的に彼が受け入れて、近々同棲を解約する事になった。

これでよかった。

そう思いながら、何度も大号泣する彼を見て、自分は冷静だった。

・・・・・・・つもりだった。

やっぱりわたしもかなしい。

昨夜、二人で抱き合いながら思いっきり大号泣してしまった。

自分が精神状態が悪く無気力で体が本当に動かなくて一日中何もできずにいた事をサボってるように見られる事が辛かった。

怒ると口が悪くなる彼に暴言を吐かれた事もかなしかった。

これらの積み重ねでひとりになりたい、そう思っていたが、終わりが間近に迫りいざふりかえると、楽しかった事ばかり思い出してしまう。

一緒に熱海に旅行したのが一番の思い出だ。

https://note.com/makoluckyhappy/n/n2207a50ff4c4

また、彼が無職になった時支えて生きていこうと思った時の事も。こんなふうに愛おしく大切に思える人にこの先また巡り合えるだろうか。

https://note.com/makoluckyhappy/n/n567a1ca53c4b

(こちらの記事なんと日本経済新聞社様主催の企画で大賞をいただきました。ありがとうございます。)

https://note.com/nikkei_shisan/n/n47c8e589546f

彼は就職して同棲解消した後も休みの日は会いたい、このまま付き合いたいと言ってくれた。

素直にそう言われた事はものすごく嬉しい反面、複雑なので、やはりいさぎよくお別れした方がいいと思いその気持ちを伝えた。

親には生きてるうちにわたしの赤ちゃんがみたいと何度も言われた事もあり、胸が少しいたい。それでもわたしの人生だ・・・。

もしかしたらわたしはひとりでこの先生きていくのかもしれない。

ひとりは孤独だけど、そのひとりの時間に慣れると、わたしの場合ひとりでいる気楽さが勝ってしまう。
正直それがこわい。ひとりで生きる事の方が心地よくなりこの先誰も必要としなくなるかもしれない、と。

しかしそんな生き方もきっと悪くないかもしれない。

自分自身がこれからは最高の人生のパートナー。自分を大切に、自分と楽しく付き合っていきたい。

コロナが収束したらひとり旅にもまた行きたいなぁ。

新しい景色や新しい出会い、たくさん待っているかな。

一週間後、ひとりになった瞬間きっと落ち込むだろう。後悔もするだろう。
だからとことん沢山落ち込むだけ落ち込んで、また起き上がろう。前向きに。

わたしのそばにずっといてくれてありがとう。


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