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タルムード・ユダヤ教関連資料

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ラビ=ユダヤ教の聖典であるタルムードは、AD 2c末までに口伝律法を成文化した「ミシュナ」と、それにAD 6cまでに解説を加えた「ゲマラ」から成る。 神殿崩壊後のラビ・ユダヤ教…
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2018年4月の記事一覧

『ユダヤ古代誌』 第10巻 第10章 大祭司たちの数 (ヨセフス)

http://www.sacred-texts.com/jud/josephus/ant-20.htm

1節

さて、我らの大祭司たちたちについての報告を為すことが適切でありこの史書に適ったものであると私は考える。彼らがどのように始まったのか、その尊厳を保持できる者たちは誰なのか、そして彼らのうちかの戦争の終わりにどれだけ多くの者たちがいたかについてである。それゆえまずは、歴史は以下を我々に知ら

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『Gittin 56a』(バビロニア・タルムード)

[※訳注:ここでは、人違いで誤って祝宴に招待されてしまったバル・カムツァが主人に追い出されようとしている。][主人は]彼に言った。「いや。」[バル・カムツァは]彼に言った。「この祝宴の半分の代金を払おう。[だから追い出さないでほしい。]」[主人は]彼に言った。「いや。」[バル・カムツァは]彼に言った。「この祝宴全ての代金を払おう。」[主人は]彼に言った。「いや。」そして彼を手で取って立たせ、外に出

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『Ta'anit 20a』(バビロニア・タルムード)

[訳注:干ばつに際して貧者に水を分配するために貯水池を借りたニコデモが、その返済を迫られている。]「それで今雨が降るというのか?」そして彼は喜んで浴場に入った。その主人が喜んで浴場に入ると、ナクディモン[ニコデモ]は悲しんで神殿に入った。彼は自分を[肩掛けで]覆って、祈りに立った。

彼は[神の]前に言った。「宇宙の主君よ、あなたの前に以下のことは明らかになっており、知られている。私は自分自身の名

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『Sanhedrin 43a』(バビロニア・タルムード)

「そしてイスラエルの子らは主がモーセに命じた通りに為した。」[レビ記 24:23]

そうであるとすれば、[既に石打ちにすることはわかっているのに、重ねて]「石によって彼を石打ちにする」[と述べること]は何をする[ことを示した]のか。その[一文]は必要なものである。こう教えられていることのためである。「そして彼らは石によって彼を石打ちにした」の「彼を」は、彼が服を着ない[裸な状態にされて石打ちにさ

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『Megillah 6a』(バビロニア・タルムード)

それは私の[考え]に合致する。ハマテ[חמת]はティベリアスである。なぜハマテと呼ばれたのか。それはティベリアスの温泉[חמי ハメイ]のためである。ラッカテ[רקת]はツィッポリ[ציפורי]である。なぜラッカテと呼ばれたのか。それは川の堤防[רקתא ラクタ]のように隆起していたためである。キネレテ[כינרת]はギノサル[גינוסר, ゲネサレ]である。なぜキネレテと呼ばれたのか。そこの

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『Yoma 12b』(バビロニア・タルムード)

[※訳注:ここでは、大祭司の職権がいつから正式なものになるかについて論じている。]彼の奉仕[自体]が彼の[職権を]起動させる。モーセの造った全ての祭具は、その油注ぎがそれら[の祭具]を聖別したと教えられたではないか。それから後では、[諸々の祭具]の奉仕[自体]がそれらの[役目を]起動させる。ここで、[大祭司について]も、彼の奉仕[自体]が彼の[職権]を起動させる。

ラヴ・ディミが[バビロンに]来

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『Megillah 23b』(バビロニア・タルムード)

[それゆえ]その必要もない。[訳注:ここでは律法の後に読まれる預言書朗読(ハフタラ)の節数の最低数が話題となっている。]

ラヴァはこれに強く反対する。「しかし「あなたがたの燔祭を加えよ」(エレミヤ7:21-28)[から始まるハフタラ]については、二十一節に満たないが、それを我々は読む。」 そこでは話題が完了しているので、難しい。

しかし話題が完了していないところはそうではないのだろうか。ラヴ・

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