深夜2時

ふと、目を覚ました
まだ真っ暗の部屋の中は生ぬるく
ぽつりぽつりと頬に落ちた雨が
握りしめたアイスクリームのように
わたしの皮膚を撫でて溶かしていく
遠くで切り裂くように鳥が鳴いて
羊水のようなあたたかな海へ
わたしは急いで潜水する

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