”日常”を底上げする
普段、掃除や片づけはあまりしない人が、来客の予定が入るとあわてて片付けて、とにかく床に散らかっっているものを押し入れに押し込んで、なんとかその場をしのぐ・・・というのはマンガやドラマでも見かける、「あるある」シーン。
自分もそのタイプだから、こういうシーンは共感できる。
だけど、これが部屋ではなく、自分自身だったら・・・?
自分には、のんびりまったり8年お付き合いしているパートナーがいるのだけど、遠距離なので、会うのは月に1回程度。
普段ファッションやメイクにはほとんど興味がなく、テキトーにやり過ごしている私だが、彼と会う時だけはちょっと気合を入れる。特に彼は16歳年下ときてるから、もともと、気兼ねしている自分がいる。
白髪染めも毎月、彼に会う2~3日前に予約を入れるようにしていて、
何らかの事情で会うのがひと月飛ぶと、寂しい気持ちと同時に、「カラー代が浮いた」と儲けものをした気分にもなる。
このように、彼と会う日は「非日常」→「よそ行き」と位置付けて、その日を”万全の体制”を整え、迎えてきた。
だけど、50代になって、そのような「間に合わせ」や「一時しのぎ」では対応できなくなっていると、強く実感してきている。
そう、お肌の荒れや、下がった口角・・・。当たり前だが、これらは数日準備して整えられるものでなはい。
押し入れに目障りなものを押し込むように、シミやしわ、脂肪なども押し込んで隠す場所などない。
もちろん、加齢に伴う症状を完全に止めることはできない。
でも、今回、化粧のノリの悪さに我ながら驚いた。
せめて、肌荒れ、ほうれい線や体のたるみなどは、日々気を付ければ少し改善できるはず。
そして、もう一つ気づいたのは、慌てて取り繕うためには、思った以上のエネルギーが必要であるということ。
来客を知って慌てて部屋を片付けるのと同様、心身ともにストレスだ。
それなら、日頃から、マメに手入れをしている方が、ひっ迫した時のようなストレスはないし、「いつでもドンとこい!」といった、余裕さえ持てる。
そう言えば、塾ではいつでも生徒たちに、
「日頃から予習・復習をしていれば、テスト勉強なんてする必要ないんだよ」
と偉そうに言っていた。
「日常の習慣」の結果が、「スペシャル」な日を”消費エネルギー0”で楽しめるのだ。
自分の「日常」のレベルを底上げする必要に迫られている今日この頃である。
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