大井川下流域の利水状況 2022/02/25

画像1 川口発電所導水管。大井川中流域では、大井川ダムを起点とする導水管を通ずるもう一つの大井川。久野脇発電所を経て、川口発電所に至ります。大井川最下流のダム=塩郷堰堤、笹間川ダムを通過します。最終的に川口発電所の導水管に至ります。
画像2 神座分水工。川口発電所から給水されます。工業用水として新東海製紙、発電用水としても関連の赤松発電所に給水されます。その後、更に左岸用水及び島田市上水道に利用されます。一方、用水の一部は神座水路橋にて右岸に配送され、大井川用水・牧之原用水=農業用水、あるいは菊川、掛川、小笠工業用水となります。
画像3 農林水産省牧之原揚水機場。川口発電所から導水路6.4kmを経て、16トン/秒 給水されます。牧之原台地への給水のため、この施設にて175m揚水します。調整水槽を経て、島田市、掛川市、菊川市、牧之原市、御前崎市の農業用水として利用されます。
画像4 菊川頭首工。菊川左岸に取水される。取水ゲートは、電動にて上下します。
画像5 大井川下流域の利水状況。駿河湾に至るまで利水を繰り返しています。経済対象としての水利用はされています。しかしながら、水は空気に準ずる公共のものです。人間だけの水でもありません。河川機能の回復。水を育む流域の自然保全。生態系との共生。流域住民としての想いを伝え、継承する使命を覚えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?