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南アルプス、大井川の自然、地形的特色

南アルプス、大井川の自然、地形的特色

大井川の地形的特色は、閉塞谷川によるものと指摘されます。閉塞された水系は尾根により水がめのように維持されています。
電源開発により、上中流域の大井川表流水は激減していても、水がめ構造の大井川は、尾根筋にまで伏流水が存在し、命の水を水系にもたらしています。

リニア中央新幹線により、南アルプスにトンネルが掘られて、大井川の底が抜けた場合、この構造が失われることになります。
南アルプス以外のどこからも補充構造のない大井川は、永遠に閉塞谷川としての地形的特質を失い、南アルプスの尾根筋から渇水症状となり、将来的には砂漠化し、どこにもない、稀有で貴重な南アルプスの植生が失われることになります。

電源開発による大井川の変容、大井川が更に困難な状況を迎えることは避けなければなりません。「山河破れては、人々の生活は成り立ちません。」

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