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塩郷堰堤上流部の堆砂による災害状況

塩郷堰堤上流部の堆砂による災害状況

大井川は谷川の荒川で、古来大雨による被害はありました。近年のダム建設に伴う河床上昇後は、大井川の表流水が、居住面より高くなった時、排水ができなくなります。排水路から居住地に逆流してきます。堤防決壊による洪水被害ではない、浸水被害です。支流では、堆砂による浸水被害を、電力会社も認め、笹間川、境川など移住した集落もございます。

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<参考記事>「本川根中も浸水被害 大井川あふれ2メートル水没」(「静岡新聞」1991/9/21)
榛原郡本川根町田代の本川根町立本川根中学校(小沢正義校長、生徒99人)と隣接する自動車部品工場のケーブルテクニカ(小林浩社長、従業員170人)は、台風18号による集中豪雨で増水した大井川の濁流が堤防を越え大きな被害を受けた。
本川根中とケーブルテクニカは大井川が蛇行して取り囲む一角の堤防に囲まれた中にある。19日午後2時頃大井川の濁流が堤防を越えて流れ込み、ケーブルテクニカでは地上から2.5メートル、本川根中では約2メートルが水没した。生徒などは事前に避難して無事だった。水は20日未明には引いたが、中学は校舎、体育館、グラウンドなど約5ヘクタール、ケーブルテクニカでは5,300平方メートルのメイン工場などを含む一帯が泥水に埋まった。
本川根中は21日まで休校、22日からは本川根小の校舎を借りて授業を再開する予定だが、グラウンドを流木やごみ、泥が埋め、教室なども使用開始のめどは立たないという。ケーブルテクニカでは自動車用のフレキシブルシャフトなどを製造する機械や材料など被害は数億円に上る見込み。町災害対策本部によると桑野山の町営住宅でも床上浸水被害が出た。
金谷-千頭間の大井川鉄道も中川根町、本川根町内の線路で路肩が数か所で崩壊したため金谷-下泉(中川根町)間で折り返し運転されている。下泉から千頭まではバス代行運転している。井川線も20日現在不通となっている。

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