下僕が出来上がるとき


ネクラというか、自己肯定感がとてつもなく低いというか。

原因は単純だ。家族。

私には父母と姉がいる。

この姉がくせ者だ。基本的に私を否定しかしない。

鼻歌を歌えばわかっているのに「それ、○○の××って歌じゃないよね?」と言ってくる。

そして、当時一番怖かった父親へのチクりが凄かった。チクりへの話の進め方も。

当時、公文に通っていた私は先生に「村」という漢字を聞いた。

帰り道、姉と一緒に帰った際、先生に何を聞いたのかと聞かれ、素直に答えた。

そしたら「えぇ!?先生に聞いちゃいけないんだよ!お父さんに言っちゃお!」と言い出す。

今思えば、勝手に言えよ、なんだけど。

当時は怖い父親にチクられるほどの事をしたのだと恐怖におののいた。

そしてその後、お決まりのセリフ。

「チクられたくなかったら○○して」

「チクられたくなかったら○○ちょうだい」

である。

バスに二人で乗ったとき、停車直前のブレーキでフラついた。よくあることだ。

それについても「さっきフラついたよね?いけないんだよ!」

そして

「チクられたくなかったら○○ちょうだい」

である。

これを小学校低学年頃からずっと言われ続けた。今思うと洗脳だ。当時姉は小学校四年とか五年。恐ろしい子どもである。

こうして体の良い下僕(妹)が出来上がった。

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