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ラインの角度

これまでの記事の「ラインは元からチャート上に走っているもの」という話を掘り下げてみる。


ライン=その時間軸において意識されている2点ないしは3点をつないだものであって、その平行線も都度意識されていくのは、ある程度検証をしているトレーダーなら感覚的に当たり前のことであると思う。

また、「下位足の波が、上位足の重要な節目に止められる」ということも語る間でもないくらい当然のこととしてあると思う。

分足でトレードする場合でも日足レベルのラインをMTFで見ておくのは多くのトレーダーが唱えていて、それ自体は当然そういうものとして腑に落ちていることかと思う。


では、下位足の動きはどこまで上位足のラインに止められるか?


「いや、影響がなくなる境界線なんてない。だって日足と1分足で時間軸が違い過ぎるからと言って、『1分足の動きが日足の重要ラインを素通りする』なんてことがあったら、矛盾しているじゃないか。

『1分足では素通りするけど4時間足では止められる』とか同一銘柄でそれは意味不明。そんなことがあったら、パラレルワールドになってしまう。」 

ほとんどの人はこのような考えになると思う。

モニターを時間足ごとに別画面にしたり、「1分足の世界」「日足のトレーダー」などと言われたりしているのは良く聞くけれど、それはあくまで比喩だったり見ているスパンの違いだったりするだけ。


ここで、じゃあ日足よりさらに上位足のライン=角度ってどうなっている?

その角度と日々見ている分足でよく出る角度って何か関係あるのか?

関係なくはないよな、上位足の角度で下位足は流れて行っているわけだから。。

という感じで、ドル円の最大長期の年足チャートにラインを引いてみる。

(ここで「長期足にテクニカルなんて効くわけない。こじつけだろ。」という常識のある人は、オカルトの世界に引き込まれないようにスルーすべし)



ほうほう、やっぱりいつもの基準でラインが引けるなぁ。

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って、いや、この角度、、、
いつも分足で「固定して使っている角度」じゃないか・・・。

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年足、それも固定相場制から変動相場制に変わってからの超長期の円高の流れと、普段の分足での下落の流れが似るかね。。。

※上記のチャートは別記事で掲載したものだが、流れ自体は本当によくある定番の値動き。

いや、似るというより角度が元からあるとすると、それに沿って落ちるしかないというか、、、

いや、年足の落ちる角度のラインが、分足を含めた下位足の動きでも素通りできずに反応しているということか。。。?

大河の流れの中で小さな流れをズームで見ると、それが大局の向きと違っているということはないわな。

全体として下流方向に流れているわけで、そのベクトルは同じ。(細かい渦巻きとか逆流は、チャートで言う押し目に当たる?)

こう考えると、分足の角度もプラザ合意からなる円高の流れの角度を大枠にしながら、オイルショック時(1973年)に出た上昇の角度も意識されつつ日々動いている・・・ということか。

じゃあ他の銘柄もこの角度で動いている理由は何だ?(銘柄というよりいろんなグラフが・・・)


何の銘柄だろうが、縦の動きが「ひと波出たら、その半値まで戻してから上げる=N波」、または「高値で揉んでからそのまま上げる=E波」がメインなので、結局それに合わせて斜めも2種類がメインになるというシンプルな話。

各銘柄の最小pipsの上下の動きで考えると分かりやすいと思うが、イメージはこんな感じ。

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上記の内容は「常識」のある人からしたら突拍子もないことのように聞こえるだろうが、いずれにせよ、「斜めラインは元からある」という感覚は波動を捉えたチャネルトレードには必須のことであると個人的には思う。


(後の記事で「値動きは元からある角度間のシフトを繰り返しているだけ」ということも述べる。)

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