読書ノート 外資系金融のExcel作成術
はじめに
「外資系金融のExcel作成術」を読了したので、覚えておきたい内容を備忘録。
感想
Excel の体裁とかって人によってまちまちで、見にくくなりがちだと思うんですが、それを見やすくするガイドラインを出してくれている良書。コンサルでは当たり前のようですが、その他の企業でも導入すればいいのに。まだまだExcelは便利なツールであるので、研修として取り入れて欲しい。
本書ではその後に財務モデルの作り方も触れていますが、まずは最初の部分からかなあ。財務モデルは普通に勉強して活かしたいので、これはまた知識がついてからじっくり眺めようと思いました。
ざっくり重要ポイント
見やすい表をルールに従って作ることを意識すべき
ショートカットを利用して時間を削減していこう
モデルを作って感度分析などを行うと数字の感覚を持つことができるようになる
見やすい表とは？
見やすい表とは、説明せずとも他人が理解できる表。
見やすい表の原則
原則１：情報の並べ方が人間の認知の仕組みに従っている
原則２：情報が必要最低限である
見やすい表のための７つのルール
並び順のルール
時間は左から右に流れる
論理は上から下に流れる
フォントのルール
日本語はMSPゴシック、英語はArial
フォーマルな文章なら、MSP明朝やTimes New Roman
サイズは10pt
表記のルール
行と列の幅、桁を統一する
配色のルール
色は多くとも２色まで。
色がどうしても使いたい場合は薄い色（淡い水色・薄い緑・薄ピンクなど）印刷範囲のシートを白塗りにしておくか、枠線を非表示にする
罫線のルール
罫線の代わりに右揃え・左揃えを使う
線は最も細いもの、普通の細さのものを使う
表の中身に細かい波線（もしくは薄いグレーの線）、表の枠に普通の太さの線
項目のルール
項目は１つの列にまとめる
小項目として示したいようなものがある場合には、スペースではなくインデント（書式設定＞配置）を使用するセルは結合させない
真ん中に表示したい場合は、書式設定＞文字の配置＞選択範囲内で中央
タイトルのルール
メインタイトルは２割大きく表示＋落ち着いた色（12pt + 深い緑や青）
行に並べる項目は２割小さい太字（8pt+bold）
単位の表記も２割小さい太字（8pt+bold）
作業を早くする方法
ショートカットを覚える
操作の反復 - Ctrl + Y
検索 - Ctrl + F
置換 - Ctrl + H
セル操作
セルの書式設定 - Ctrl + 1
セルの編集モード - F2 (Mac: Ctrl + U)
シート・アプリケーション移動
右のシートに移動 - Ctrl + Page-UP (Mac: Command + Fn + ↑)
左のシートに移動 - Ctrl + Page-Down (Mac: Command + Fn + ↓)
他のExcelブックに移動 - Ctrl + Tab (逆戻り: Ctrl + Shift + Tab)
他のファイル・アプリケーションに移動 - Alt + Tab (Mac: Command + Tab)
行・列の操作
列の選択 - Ctrl + Space
行の選択 - Shift + Space
行・列の追加 - Ctrl + "+" (Mac: Ctrl + I)
行・列の削除 - Ctrl + "-" (Mac: Ctrl + K)
その他
全ウィンドウを最小化・元に戻す - Windows + D (Mac: Fn + F11)
エクスプローラーを開く - Windows + E (Mac: Command + Shift + H)
PCをロックする - Windows + L
終了する - Alt + F4
Alt を用いたショートカット
形式選択貼り付け - Alt --> H --> V
選択エリアを印刷範囲に設定 - Alt --> P --> R --> S
名前をつけて保存 - Alt --> F --> A
クイックアクセスツールバー - Alt --> 数字
役立つ関数
選択したセルの掛け算の合算 (加重平均の時) - SUMPRODUCT
条件に一致するセルを合算 - SUMIF
条件に一致するセルの数 - COUNTIF
条件に一致する値 - VLOOKUP / HLOOKUP / XLOOKUP
全角 --> 半角 - ASC
半角 --> 全角 - JIS
特定の文字列を繰り返し表示 - REPT
値の表示形式を変換する - TEXT
例
TEXT(1000, "0,000億円”)
TEXT(1, "0.0%")
TEXT(2,"0.0x")エラーの場合特定の値を返す - ISERROR
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