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武道の型が役に立たない本当の理由

いまや 空手は

オリンピック種目となり

各流派を合計すると

競技人口は 1億人を超えます



世界に最も受け入れられた

琉球文化といえるでしょう(v^-゜)



種目は 主に

「型」と「組手」に分かれますが

両者の動きは 完全に別ものです



型が どんなに巧い選手も

組手には通用しません



これは 中国武術も同様で

どんなに表演(型)を練習しても

サンダー(組手)では勝てません



「型は護身用の技術なので、ルールある試合では危険すぎて使えない」

というのが建前ですが

実際には 型通りの動きで

暴漢を制圧するのは ほぼ不可能です



女性が 本気の男性を打ち負かすなど

まずありえません



武道の型が 使えないのは

複数の理由があります



1つ目の理由として

そもそも 一般の生徒に

いきなり奥義を伝えるわけがありませんw




道場経営もビジネスですから

師匠が弟子に追い抜かれたら

その時点で失業です



全てを伝えるのは

後継者のみで

その他の弟子には

「素人には勝てるが師匠には勝てない」

レベルの技しか教えないのです




以前の記事で紹介した

「顔をひっかく」という技も

達人なら 知らないわけがありません



護身術で 最も注意が必要なのは

手首をつかまれてしまうことです

特に 女性が男性につかまれると

容易に外れません



人の手は 構造上

「上からの攻撃」を

つかみにくくなっています



なので ボクシングや空手のような

直線的なパンチより

ネコみたいに素早くひっかく方が

つかまれるリスクが低いのです



さらに 腕でガードされても

ひっかき動作なら そのまま

ガードを引き下げられます



頭を下げて顔をガードされたら

髪の毛がつかめるので 好都合です



これほど合理的な

ひっかきを伝えている道場は

ほとんどありませんよね?

僕が知る限り 八極拳の一部門派だけです



もちろん 後継者に全てを伝えず

亡くなる師匠もいますので

その時点で 奥義は失伝します



また 中途半端なレベルで

独立した弟子が

新たな流派を立ち上げた場合

最初から 奥義を知りません




こうして 代を重ねるほど

どんどん技が劣化していきます



そうした理由により

本物の達人がいたとしても

その技術は ほとんど

後世に残らないのですヽ(  ̄д ̄;)ノ



さらに スポーツ化が進むと

型は 表演用や体操用に改編されるため

ますます 実戦の動作から

かけ離れていきます




現代に普及している型は

ほとんど この段階です

「ダンス」や「健康体操」としての価値はありますが

それ以上でも それ以下でもありません



いわば 武道の型は

何重にも「暗号化」されているため

暗号を解かない限り

護身の役に立たないのです




空手の基本となる技は

正拳突きですが

基本の型では

突いたとき 反対の手を

腰に引きつけます



これは ボクシングを見慣れた現代人には

不合理に見えます

わざわざ 顔や胴体といった急所を

無防備にしているからです(・_・;?



実をいうと あれは

「引っぱりながら突く」

動作の暗号です




まず 片手で相手の手首やそでをつかみ

柔道のように引きつけて

バランスを崩します

相手につかまれた場合も

同様に かまわず引きつけます



バランスを崩した状態では

人間は 攻撃も防御もできません



そこに いわゆるカウンターで

攻撃を加えるので

威力は絶大です



相手の方が 力が強く

引っ張り負けても

構わず その勢いで

身体ごと突っ込んで 突けばいいわけです



このように 正拳突きには

自分より大きく力強い相手さえ倒せる

奥深い技法が隠されていますv(^∇^)v



正拳は あくまで基本なので

実際に当てるのは

肘でも頭突きでも構いません



ちなみに 僕の得意技は

手首を引っ張りながらの

跳び膝蹴りです



相手の引き戻す力が強いほど

大きなダメージを与えられます

性格悪いでしょ?w



こういう 狂った発想の技は

格闘技にも武術にも存在しないので

ほとんど動きを読まれません



かつて 沖縄の空手家は

ガジュマルに登ったり

枝渡りをしたりして

指や運動神経を鍛えていました



本来の空手技は

「つかむ力」「引く力」「バランス感覚」が無いと

使えないものなのです



暗号が解けたら

一瞬で強くなれるほど

甘くありません



日常的には

手首をつかませてから

正拳突きを練習した方が

本来の技に近づきます



ただし 寸止めが難しく

とてもケガをさせやすいので

防具着用は必須です



本土で 最も

現代に影響を残した伝統武術は

幕末生まれの武田惣角が創始した

「大東流合気柔術」と考えられます



合気道創始者の植芝盛平は

惣角に 直接教えを受けており

初期は 大東流を名乗っていました

技術もほぼ同一です



八光流柔術も もとは

大東流を名乗っています



極真空手のマス大山

「最後の忍者」として世界的に著名な初見良昭

骨法の堀辺正史なども

大東流の経験があり

現代武道への影響は

計り知れません



ここでは イメージしやすいので

合気道を例にとりますが

型通りの動きで 女性が暴漢を制圧することは

まず不可能です



合気道では

相手の手首関節を曲げる動きを多用しますが

大の男が力を入れれば そう簡単に

曲がるものではありません



型が使えないのは

空手と同じ理由としても

合気道には

それ以前に 根本的な問題があります



武田惣角が 大東流を広めたのは

40代以降です

それまでは むしろ

剣の修行が中心でした



廃刀令以前なので

本当に人を斬った経験もあります((;゜Д゜))



すなわち 大東流とは

「剣の修行を長年積んできた」

達人のための技術だったのです



惣角は 小柄な体格に比して

異様に手が大きかったそうです

手指は 成人後も

成長ホルモンの作用で 太くなります

長年の鍛錬の証でしょう



極めてすばしこく

かつ 並外れた握力がなければ

合気道の技は かかりません


(植芝はこの条件を満たしている)



これらの身体能力は

型稽古だけでは 身につきませんから

凡人が 長年続けても

健康体操の域にとどまるわけです



そもそも 法治国家において

真剣で斬り合う経験など

できるわけがありません

現代の弟子たちが

惣角と同じレベルの修業を積むことは

事実上 不可能でしょう



それでも 上達を望むなら

剣道くらいは 並行して修行すべきです

合気道の型稽古とは

スピード感が全然違います



達人は 誰に教わるでもなく

命がけの修行を

重ねているものです



極真空手のマス大山は 修業時代

米と大豆だけ用意して

山ごもりしていました



これだけの食料では

動物性たんぱく質が不足し

貧血になってしまいます



そこで 大山は

しょっちゅうヘビを捕まえては

栄養を補っていました



もちろん 毒ヘビの可能性もあり

救急車も呼べない山奥で咬まれたら

血清も間に合いません

生活するだけで 命がけです 



弟子に 同じ修業をさせるのは

とても無理でしょう

死者が出たら 責任問題です



ゆえに これだけ

極真が世界に広まっても

大山に匹敵するほどの達人は

育っていないのです



最も危険なのは

型を覚えただけで

「強くなった」と勘違いし

護身術として使おうとすることです



当たり前の話ですが

達人は 身体能力そのものが

人間離れしています



達人に 遠く及ばない

われわれ一般人は

危険を察知したら

いち早く その場から

とんずらしたほうがよさそうですヾ(*^▽゜)



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