3.担任の先生に対する罪悪感

おとなしくて自分の意見も言えない、
他人の顔色ばかり伺ってずっといい子だった私が
自分のやりたい事を見つけ、
本当の笑顔を取り戻すまでのストーリー。


続きです。


小学4年生の時、
忘れ物がクラスで1番多くて

忘れ物をすると、
表にシールを貼っていくんですが
私1人だけ折り返して貼っていて
ずば抜けて多かったんです。


その時の担任の先生が
それについて
みんなの前で話し始め、何やら黒板に書き始めました。


描いたのは、チョークを横にして太い線で描いた
大きな丸。
「これは、先生の心です。」

そう言って、黒板消しを持つと

その丸に黒板消しの先で
ピッ、ピッと
傷を付けるように
少しずつ、ヒステリックに消していきました。

「あなた達が忘れ物をするから!!」

ピッ

「先生の心はこんなにボロボロになってるの!!!」

ピッ、
ピッ、
ピッ、
ピッ…

目の前に描かれた、
傷だらけの先生の心。

...私のせいだ。

忘れ物なんて大したことないと思っていたのに
先生の事、こんなに傷つけていたなんて…

自分にとっては些細な事でも、こんなに人を傷つけてしまった。

ここからまた、楽観的に考えることが怖くなりました。

先生からは学校の外で会った時、挨拶をしてもフンッと無視され、

元からちょっと怖くて苦手な先生だったけど


私は、ずっと許してもらえないんだ、
それだけ傷つけることをしたんだと、

私の心に深く
罪悪感として残っていました。

続きます

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