白昼夢の中の小人達

チャレンジ、だなんて思って
意気込んでいたけど、
あっさり妊娠することができたので
やっぱり今がタイミングだったんだ
と、運命的に感じていた。

名前をイメージしてみたり
男の子かな、女の子かな、
どっちに似てるかなと想像したり
体に栄養をつける食事を考えたり
膨らむ想像の中で、出逢える日を
心待ちにワクワクしていた。

だけど、それは
ほんの束の間の安らぎで
3週目の終わりくらいに
突然、それがやってきた

悪阻、いわゆる、つわり
それも、強烈な悪阻だった

とにかく、朝、
目が覚めた瞬間から気持ちが悪い
それも、強烈に。

朝だから、吐く物も
ほぼ胃の中にはない
なのにゲロゲロ。。。

むしろ、お腹がすいて
気持ちが悪いという感じ。

悪阻の気持ち悪さに良い、
と言われる素敵な音楽も
全く効き目はなかった

だから、寝起きに
ベッドから出る前に
寝たまま何かを口にいれないと
体を起こした瞬間に眩暈がして
更に気持ちが悪くなる

何も食べれない日もあるし
何か、口に入れて食べれたとしても
全く気分が良くならない日もあった

一日中
酷い酷い二日酔い、
または、
酷い酷い船酔い。

何これ、、、、、、😳

そんなスタートだったから
楽しいマタニティーライフなんて
無縁、妊娠した喜びも忘れるくらい
悪阻のつらさが勝っていて
何処か悪いのかな
と心配になるほどだった

妊娠で起こることについて
色々と調べたいけど
気持ち悪さに加えて、
とにかく眠い、
パソコンの前にいくと
瞼が重くて、開けていられない

携帯も
持っていられない

気持ち悪さと、
眠気の中で、
目をつぶって、ただひたすら、
横になるしかなかった

そんな
最悪に気持ちの悪い日が
続いたある日、

白昼夢をみた

体の中に小さな小さな
小人の軍団がいて
チリンチリンと鈴を鳴らしながら
せっせせっせと
体中のゴミを集めて
体の穴という穴から
押し出しているという夢

そして
小人達は何をしてるんだろうと
思った瞬間

「今までに溜め込んだ
  体の毒を、デトックスしながら
  必要なホルモンを作り出して
  体のバランスをとっているんだ」

と、すかさず
誰かの考察のような
ガイダンスが入った

その言葉や
映像がハッキリとリアルで

そうだとしたら
それはそうとうの
凄い毒が溜まってるのね、、、

そして
体に任せて
耐えるしかないのね、、、

誰の声だろうとか
考える余地もなく

了解です
と、返すしかなかった

やり甲斐のある
楽しい仕事にあけくれ、
遊び狂っていた
懐かしい日々を
思い出しながら

後どのくらい
この気持ちの悪い日々が
続くのか

十月十日、までに
まだ、9ヶ月以上

気が遠くなりそうになりながら
世界中の母親達を
心からリスペクトした✨