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病院窓口でお金を払わずに帰る方法を知ってる?

こんにちは。こっちです。
わたしは以前、病院の会計で働いていました。 その時に、新しく導入したシステムが患者さんに好評だったのでご紹介します。

病院は待ち時間が長い

大きな総合病院はとにかく待ち時間が長い。

まずは検査の待ち時間、そして診療の待ち時間、最後に会計の待ち時間。

「いったい何時間待てばいいんですか?」 と思ってるひとは多いんじゃないでしょうか?

待ち時間が長い理由は、とにかく患者さんが多いからです。

予約をしている患者さんもいれば、予約していない患者さんもいます。

じゃあ「予約のみにすればいいじゃないか!」と考えるかもしれません。

法律上では原則、医者は診察を拒否することはできません。 医師法で決まっているのです。

しかしながら、患者アンケート の第1位は「待ち時間の改善」です。圧倒的第1位です。

では、今まで病院は何の対策もしてこなかったのか?というとそうではありません。

データで確認すると、 検査の待ち時間、診察の待ち時間、会計の待ち時間は確実に短縮しているのです。

ですが、曜日や時間によってヒジョ〜に混雑する時があり、それが患者さんの不満につながっているのです。

これを自分事と考え、行動に移すことにしました。

医療費あと払いシステムを導入

ちょうどわたしが担当2年目になった頃、 医療費あと払いシステムの案内が届きました。

それに興味を持ったわたしは、その案内をしている企業の話を聞くことにしました。

それは、 会計の窓口に行くと、その場ですぐに処方箋をもらい、会計せずに帰っていいという流れでした。この方法だと、 会計の待ち時間はゼロになります。

事前登録が必要であり、1回利用するのに100円から300円ほどの手数料がかかります。しかし、1秒でも早く帰りたいと願う患者さんはとても多いです。

そのような「時間が大切」と考える患者さんや「体調が悪いから一刻も早く帰りたい」という患者さんの選択肢があっても良いのではないかと考えました。

そして上司や同僚などに相談し、病院長までの許可を取り、1年後の導入が決定しました。

その時、県内で導入している病院はなく、私たちが一番最初に導入しました。

私たちの病院が導入したことにより、他の個人病院や総合病院の案内が行いやすくなり、 担当者からはとても感謝されました。

患者さんから喜びの声

導入を開始してから、外来患者さんの約1割が利用してくれました。予想よりは少ない人数でしたが、一部の患者さんからはとても好評でした。

患者さんからいただいた声をご紹介します。

その患者さんは、ご家族と毎週診察に訪れていて、待ち時間がとても苦痛だったというお話でした。

コロナ以前は、イスが多く並べられているフロアに、患者さんが密集して1時間ほど待たなければならない場合がありました。

患者さんの体調によっては、待つのが難しい時も多くあり、このシステムを使うことができて、とても感謝しているとおっしゃっていただきました。

事前登録や手数料がかかるので、すべての患者さんにオススメできるサービスではありませんが、患者さんの選択肢を増やすことができたという達成感がありました。

これからもいろいろな仕事をしていく中で、様々な人の視点や考え方に寄り添って誰か1人のために仕事をしていきたいなと強く感じました。


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