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55歳にして初めてのクモ膜下出血経験記

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何の冗談でもシャレでもなく、脳にできていたらしい(知らなかった)動脈瘤がブッシャー!!といっちゃいました。 記事はところどころネタかましながらも赤裸々に書いてますが、二度とこんな… もっと読む
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2021年11月の記事一覧

1年後の検査のお話(伍)

このままでは入院レポより長編になってしまう。今回で予後検査の話は完結させねば。。。 数ヵ月前から恐れおののき暮らし、俎上の鯉のような心境で臨んだ本番検査のあとには、6時間、微動だにできない安静を要します。 当然です。人間の命をつなぐ最も主要なそれこそ大動脈を貫通し、人が人たるための超精密機関である脳を体の内側から見る施術。事後にどんなエラーが勃発するかわからないのが人体ってもんです。 ところでこの安静、ただ寝てればいいなどという生ぬるいものではありません。 指先と顔面

1年後の検査のお話(肆)

文字通りの紆余曲折を経て、カテーテルは(おそらく)私の脳大動脈に到達した(と思います)。 括弧付きの、何か物が尻に挟まったような書き方をしているのは、術中にあまり実感がなかったからです。血管壁ってつくづく痛覚ないのね('A`) その細い管は、私の鼠径部から腎臓の間(腹部大動脈)を抜け、肺の間(胸部大動脈)から頸動脈を経由し、私の脳大動脈へという、非常に複雑な旅を辿るのでありました。 この旅、寝過ごしてただ漫然と直進すると、心臓に到達してしまいます。そうなったらただごとじ