Accept!!
年齢を重ねると、それまで好きじゃなかったものが急に好きになることがある。
例えば、急にわさびが食べられるようになったり。
例えば、急にジョギングが好きになったり。
例えば、急に全然聴いてなかったバンドを聴くようになったり。
何か、急に好きになったりすることがある。
最近僕の中でそれが起こっている。
Accept。ドイツの重鎮メタルバンド。
僕はHelloweenから本格的にメタルに入ったので、早い段階からその名前は知っていたが、特別好きな存在ではなかった。
たぶん初めて聴いたのは高校生の時にラジオ「HM Syndicate」で聴いた”TV War”だったような。
その時はことさら印象に残ってはいない。
その後、「Balls To The Walls」をTSUTAYAで借りてきて聴いたものの、VoのUdoの特異な声が好きになれず、それ以外のアルバムを借りることもなかった。
「Staying A Life」を中古で買って、スピードチューンである"Breaker"と”Fast As A Shark”には興奮はしたものの、それ以外の曲は好きになれなかった。
・Acceptの特徴であるUdoの声が好きになれない
・そんなに速い曲が多くなくて、いまいち興奮しない
・全体的に古臭い (そりゃ、80年代だからね)
というところで、ほとんど彼らのアルバムは聴かず、CDラックで眠っている状態だった。
昨年の2月にApple Musicでチョイ聴きしてたら気になってアルバムを一気に買ったのだけど、それでもやっぱりハマれなかった。
なのだけど、ここ1か月くらいAcceptを聴きまくっている。
きっかけは最新作の「Too Mean To Die」。
メインのリフが少しDioの”Stand Up And Shout”に似てるけど、それがどうしたといわんばかりに突っ切る爽快さと締まりの良さ。
とにかく質実剛健でかっこいい。
もちろん、この曲以外にもかっこいい曲はあって、ミドルテンポのリフがかっこいい”Sucks To Be You”や”Symphony Of Pain”なんかもお気に入り。
疾走する"Not My Problem"もかっこいい。
という感じでこのアルバムを聴きまくっていたら、
だんだん他のアルバムも聴きたくなってきて、眠っていたアルバムを全部改めて聴いてみた。
そしたら、以前は敬遠していたポイントが今は全部好きになるというミラクルが起きた。
・Acceptの特徴であるUdoの声が好きになれない
→現VoのMarkの声が良いからか、Udoの声も味があるように感じられる
・そんなに速い曲が多くなくて、いまいち興奮しない
→ミドルテンポでのリフワークが魅力的。
・全体的に古臭い (そりゃ、80年代だからね)
→古いというかHEAVY METALの様式美なのでは。
プラス、Markが入ってからの作品が素晴らしい・・・!
最高に男臭い(あんまりこういうほめ方しないほうがいいのかな)メタルがそこにはあった。
なぜこんな素晴らしいバンドを今まで無視してきたのか。
というわけでAcceptを聴きまくっている。
万人受けする音ではないかもしれないけど、男臭く、汗臭く、声を上げたい時にぴったりなメタルがそこにはある。
年齢を重ねると、それまで好きじゃなかったものが急に好きになることがある。
例えば、急にわさびが食べられるようになったり。
例えば、急にジョギングが好きになったり。
例えば、急に全然聴いてなかったAcceptを聴くようになったり。
大好きです、Accept。
心震える。
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