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ででで、デイビッド🥹 AIに一晩で原稿を書かせて本を出版した話

これは、実験です。

本を書くこと。

その仕事の中でも大切な「執筆」を、ひと任せならぬ、AI任せにしてしまおう! という実験。

今年に入って ChatGPT4 がリリースされてから、すぐ出そうと、あれこれプロンプトの構成を考えていたのですが……うーん、うまくいかず。今回、使用した生成アプローチを思いつくまで放置していました。重い腰を上げたのが、数日前。

こちらの本の文章のほとんどは、ChatGPTで「デイビッド」が一晩で生成したものです。

Kindleストアのランキングにて1位

いつまで公開しているかはわかりませんが、多くの方に読んでいただけたようでボツにしなくてよかったです。

この「AIに本の原稿を書かせてみよう!」という実験。

それも、ネットを調べればすぐ正解がわかるようなカンタンなテーマだったり、Wikipediaの情報をまとめるような延長線上のテーマでは面白くはありません。人間にだって、パッと答えることが難しいテーマは何だろう?

そこで、人間の意識の深い領域に関わる話題として、

それくらい抽象度の高い話題として、

今回は「悟り」について人工知能に語ってもらうことにしました。

「AIさん、いまさらながら 悟りって何ですか?」
リンク https://amzn.to/3EVWcKd

著者 デイビッドは、こんなイメージ↓

Midjourneyで画像生成

僕の好きなAIが登場する映画で、いくつかの作品で共通する名前が「デイビッド」です。作品によって、純粋ないいやつ、だったり、純粋な悪役だったり…そんなとこから引用。

そして、タイトルは、山川ご夫妻と雲黒斎さんの素敵な鼎談集『いまさらながらスピリチュアルって何ですか?』をパク……参考とさせていただきました。

また、そのうちプロンプトについてはまとめようと思いますが、他の方の考え方を参考にしながらちょっとトリッキーな方法で生成しています。AIに名前をつけて扱う具体的な方法については、すでに動画でも解説していますので興味がある方はこちらの解説をご覧ください。

プロンプト内で assistant に名前をつけて、思想を含む設定を加えて、その人物になりきってもらいます。特に、assistant が持つ目的意識、意図が大切です。その存在が持つ「→」矢印のようなものを設定するのが最大のコツです。

無目的だと、よくあるネット情報の羅列や散漫な文になり、読もうと思うようなメッセージになりません。

あと、長文を書く場合は、本を読ませてその文体や構造を生成させ、それに沿わせると、それなりにいい感じに書いてくれます。

たとえば、本の中に登場する物語は、こんな感じ。下の構造はゼロから作るのは手間がかかりそうですが、ぜんぶChatGPTに生成させます。

デイビッド、人々の意識が目覚めたり、気づくことによって世界が変わっていくことを示唆する、御伽話を書いてください。構造は下記を参考に、舞台は昔の中東。物語は「昔々、」からはじめます。

・御伽話の時代や場所、主要な登場人物やアイテムの設定
・主要人物の日常的な行動や習慣
・日常に変化が訪れ、物語が動き出す
・主要人物が事件に対してどのような行動を取るか
・主要人物間の対話や対決
・主要なメッセージ
・結末に至る過程と、それに伴う変化や成長

プロンプト

昔々、ある古い村に、青年サリムが暮らしていました。村には、古来より伝わる伝説の「真実の箱」が保管されていました。箱を開けると、世界の真実が明らかになると言われていましたが、その箱を開けることは村人たちにとって大きな禁忌でした。
サリムは日々、村人たちと一緒に農作業をし、夜になるとみんなで集まり、お祭りを開いて楽しんでいました。しかし、サリムは心の奥底で、真実の箱に強い興味を抱いていました。
ある日、村に大きな旱魃が訪れました。村人たちは困り果て、作物はすべて枯れてしまいました。サリムは村人たちとともに、雨を祈り続けましたが、雨は降りませんでした。
サリムは決心しました。「私が真実の箱を開け、この苦しみから村を救おう」と。村人たちは恐れましたが、サリムは勇気を持って、真実の箱を開けました。
すると、箱の中には何も入っていませんでした。サリムは困惑しましたが、やがて彼は悟りました。真実とは、外にあるものではなく、私たちの心の中にあるのだと。
彼の気づきは村人たちにも広がり、心の持ちようで困難を乗り越える力がわいてきました。村は再び繁栄し、人々は幸せな時間を共有しました。
そして、彼らの物語は、遠くの村々にも広まり、多くの人々が、心の中に秘められた力に気づき、世界は少しずつ変わっていきました。そして、それが今日の私たちの世界へと繋がっているのです。

プロンプトの生成結果

こんな感じだったので、ラストのオチだけ、ちょっと変えてと要望。

物語の最後の部分を、気づいたんだけど「忘れ去られてしまった」オチに変更して。

すると、

しかし、時が流れるにつれ、人々はこの教訓を忘れ、再び日常の喧噪に追われるようになりました。そして、真実の箱は再び閉じられ、その存在さえも忘れ去られてしまいました。箱はほこりを被り、誰もがその意味を忘れてしまい、かつての気づきは風化していったのです。

再生成の結果

プロンプト、

近いうちに、こうしたプロンプト自体もAIが自動で作り、自ら実行するようになるのでしょう。つまり、僕が経験したプロンプトを考える作業も、短い期間限定のお楽しみ。この時代を生きる人間だけの、とても貴重な体験だと思っています。

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