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非常時の資金繰り

政府の緊急経済対策を活用して、すでに融資も実行されて資金繰りについてはメドがついた方もいらっしゃるようですね。

つい最近、セーフティネット保証で銀行から3,000万円借りられた。公庫も申し込むべきか?という相談を受けました。

借りられるなら借りたほうがいいです。売上規模によって借りられる金額は変わってくるでしょうが、目安は「安心できる金額」です。

すでにセーフティーネット保証を申し込んだのであれば、事業の継続を決めたということ。であれば、経営者として当面安心できるだけの金額を借りられるだけ借りたほうがいいと思います。

いまは非常時です。非常時の対応が求められます。

経営者としては心配のタネを一つでも減らして、あらゆる事態に対処できるよう事業に集中すべき時です。さらに新型コロナはいつ終息するかわからない長期戦です。なので、不安材料の中でも一番大きいお金の心配をなくすため、可能な限りの金額を借りて現金を準備すべきと考えます。
お金の心配をしながらでは、長期戦を戦い抜くことは難しくなります。

お金の調達は緊急経済対策で用意されている制度融資が最優先。
金利と保証料という調達コストが低く抑えられます。
もう一つは期限の利益

緊急経済対策の制度融資における期限の利益は2つ。
(1) 返済期間が長くとれます。
返済期間が倍に伸びれば、月々の返済負担が単純計算で半分になるということ。非常時から平時へと回復するときのキャッシュアウトを減らせます。できる限り返済期間は長くとりたいものです。
(2)据置期間もできる限り長く。
返済開始までの期間をできるだけ遅らせることで、回復期間のキャッシュアウトを減らせます。

低い調達コスト期限の利益を活かした資金調達で長期戦に備えましょう。

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