魔性の味、コーヒー オンリー 〜喫茶@南千住
魔性ってどういうこと?!
もう、何年も前から前を通るたびに気になっていた。
今年で50年になります、とマスター。
50年!? と驚くと、
もう12、3年古いオンリーが浅草にあるんです、と。
そちらから独立を? と返すと、そんな感じです、と。
東京スタジアムがあったからこの地で開店したんです。
ところが、開店して3年ほどで、オリオンズが川崎にいってしまったのだと。
かつて南千住には、東京スタジアムという野球場があり、毎日大映オリオンズ、いまの千葉ロッテの前身のチームのホームグランドだったのだ。
東京に生まれた者、長く住む人でも、その事実は案外と知らない。南千住界隈に住む人でさえも知らなかったりする。
このあたりも変わりました。
コツ通り商店街はもう何もない、ダメですし。
ご近所の常連さんがだいたい7割くらいだそうだ。それでなんとか50年やってきました、と。
マスターはお幾つなのだろうか。
初老であることは確かだが、お静かながら矍鑠とされている。
コーヒーは一杯を丁寧にマスターが淹れてくれる。
カウンターとその上の棚に沢山のサイフォンが並ぶ。使い分けています、とのこと。
コーヒーにも、喫茶店としての在り方にも、お考えがありそう。
若い人もたまに来るんですよ、喫茶店が好きだという人が、ときどき。
こういう喫茶店もどんどん減ってます。
コロナの影響で店を閉めた仲間もいます。
繁華街や真ん中(東京の真ん中の方)では家賃が高いから、より厳しいですよ。
店をやろう、喫茶店をやろうという若い人も結構いるんですけどね。
真ん中の方でやりたがります。下町ではあまりやらない。
ずっとかけっぱなしだというインターFMをバックに、ひとしきりマスターとお喋りさせていただく。
古い音楽ばかりかかるけどね、とマスター。
ちょうど、トトのロザーナが。
僕が十代の頃の曲ですね、と僕。
コロナの影響で、東京では、多くの人の仕事の仕方、暮らし方が変わった。
在宅での仕事をする人が増えたし、家にいる時間も長くなっている。
もう少し落ち着けば、この暮らし方に慣れてきたら、、、居住地域のお店は、これからチャンスな気はする。
こういう街の喫茶店には、まだまだ頑張って続けてほしいなぁ。
◆訪ねた喫茶店
オンリー(南千住)
東京都荒川区南千住5-21-8
9時〜18時
日曜休み
https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13087499/
https://retty.me/area/PRE13/ARE9/SUB906/100000124134/
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