見出し画像

2年4か月ぶりの推しの供給についての話

※今月、TMNの大阪城のライブに行くので、以前開設していたブログの記事を再掲します。
2020年6月12日の記事。

私は小学4年生のころから小室哲哉さんの楽曲が好きで、最初は機動戦士ガンダム逆襲のシャア(逆シャア)の時に流れてくるBeyond The Timeを聞いて「なんて緻密な音楽を作っているのであろう」と思いTMN沼に落ちました。世界観の深さ、完成度の高さ、ボーカルのきれいな声、何もかもが自分の好みで一瞬でどっぷり。

そこからSelf Controlや1974、Get WildやresistanceやBe Togetherなどを聞き(特に好きな曲を列挙しただけでそれ以外もたくさん聞いている)、TRFに進出し…という具合で、本当にずっと小室哲哉さんの楽曲を聞くことで幸せに生きてきました。本当にいいんですよ。
(最初にTMNの沼に落ちた要因として、宇都宮隆さんの声が王子様系のイケボだったことが挙げられる)

昨日たまたまアンジャッシュの渡部さんの不倫&引退の話題がたくさん出ていて(とてもつらい)、その時に小室哲哉さんも不倫をされて引退したんだっけかと思いだしてお気持ちを呟いたのです。その当時、あまりにも引退がつらすぎて小室哲哉さんのことを少し忘れようとか思っていたわねとか考えながら検索したら、ちょうど小室哲哉さんの出られるラジオがたまたま昨日告知されていて「噂をすれば影が差す」って本当なんだなと思いました。

25時からだったので滅茶苦茶眠かったのですが、実況ツイートを消すためにも色んなことをまとめていこうと思います。「2年4か月ぶりに推しからの供給や!!!!!!」とテンション高めだった深夜のツイートで荒らしてしまったので………
(基本的にガンダムのオタクなので、グッズなどの供給があることの方が少ないとならされているから小室哲哉さんの供給が少なくても…なれているんですけど………うっ)

まず最初に出てきたのはファンも気になっていたこの2年間の話で、これは結構個人的に聞いていて胸が痛くなりました。報道が出てきた当初も介護疲れであろうという話がちょくちょく出ていて、彼はどうやって休んでいたのだろうという疑問が目の前に出てきては消えていく状況で、一人のファンとしては呆然とするしかなかった記憶があります。

それこそ小室哲哉さんって親の関係があまりよろしくなかったからこそ、母親のように頼ることができたKeikoさんと一緒になったらしいですが(※未確認情報:2024年4月9日)、その関係性が病気で崩壊したと考えると堪えるものがあったのではないかと考えてしまいます。でも支えようと頑張っているのは、愛があるからこそだろうと思えて好きなんですけどね。それこそこの数年の記憶がないと言葉を出す推しの心境を慮ると、本当に苦しかったのではないかと思えてつらい………

そうした「曲を作れない」と思っていた(これは心的な問題も、耳の病気も関係している)小室哲哉さんが、今の新型コロナウイルスの影響で創作意欲がわいた話が聞けてそこは救いでした。新型コロナウイルスの影響って結構負の側面が大きくて本当に個人的にはしんどいものがあったんですが、小室哲哉さんに「激動の時代に何か自分の表現を残してみたい」と思わせてくれたのは本当にうれしい気持ちでいっぱいです。そして、「やっぱり音楽を作るのは楽しい」と思うことが再度できたことは本当にオタクとしてはうれしい話でした。

こうして彼のおかげでこの世界の状態は悪いことだけではないと思わせてくれるのはこの激動の意義を考えるうえでも、とても良い判断材料になるのです。思っていたことを表現してくれた推しに感謝を…。「オンライン時代でヒット曲を僕も作ってみたい。1千万人の人が自分の意志で自由に自分の曲を聞くことができる時代で、一つでいいからヒット曲を作りたい」という野心が生まれてくれたのは本当にファンとしては感涙ものです。

(地球で一番好きな人間である宮沢和史さんがコロナに触発されて作曲をしていたりなど、本当にコロナのおかげで供給があってその点はコロナに感謝しているところではあります。人の命を奪うのは苦しいのですが………)

それこそTVの時代の時は強制力の高さで流行りの音楽は無限に流され続けていたので分かりますけれど、今の時代はそうした強制力はなく聞きたい人の自由な意思で聞くことができる。だからこそ、この時代でヒット曲を作りたいという小室哲哉さんの向上心って本当に美しいと思うばかりです。自由な意思の大衆に選ばれたいと思う強さも感じられて好きなんですよね………

その流れだったかはわからないのですが小室哲哉さんの言葉で自分に響いた言葉が出ていたのでこれはメモしておきます(支離滅裂なメモをしていたけれど、寝て起きて昇華したので意訳を載せておきます。)

小室哲哉さん「僕がモノづくりをする人間だからかもしれないけど、僕は僕の作ったもので誰かに喜んでほしいと思う。だから自分が良かれと作ったモノでも誰かに聞いてもらって、その人がいいと思うものを追求したい。ずっと初心を忘れず新人作曲家の心で、人のアドバイスを参考に曲を磨いていこうと思っている。僕の曲は受け取ってもらう人のための音楽なんです。」

小室哲哉さんのラジオでの発言

自分も一応モノづくりにかかわる立場ではあるのですが、自分の技術を振りかざすだけのモノづくりを行うのではなく、あくまで受け取り手(一般の利用するユーザ側)の立場を考えて作ろうと思える姿勢は見習うところが多いと思っています。立場が違えど同じモノづくりの人間であることでその矜持はよく考えます。実際に自分が尊敬するエンジニアの方はそうした姿勢を持っている方が多く、小室哲哉さんもこうした姿勢で私はすごくうれしい気持ちになりました。(※余談1)

(作曲の時に月曜の明け方まで一人で作業をして完成させていったし、それから打ち合わせとかもあった話をしていて、寿命が縮まってしまう…としょんぼりしたけど、彼がこの2年間で少し休んでよかった。)

推しが尊敬できる人で良かった。むしろ、尊敬できる人じゃなきゃ推しではないのですが。ただあれですよ。完璧は求めていないのでやらかすときはやらかしますよね。人間だもの。

その流れから作曲についての話題になり、「言葉を表現したかった」話が出ていました。元々TMNの時代では小室みつ子さん(※たまたま名字が一致。小室哲哉さんの親戚ではない)の作詞で作曲が小室哲哉さんだったのですが、そういえばTRFや華原朋美さんなどの曲を見ていると作詞作曲がTetsuya Komuroなんですよね。作曲で表現をしているときに曲の積み重ねで考えていたことを表現できなかったからこそ表現したかったという推しの発言が尊すぎて語彙を失った。英語わからんけど当てはめたとか、接続詞を有効利用したいか素敵すぎる。だめだ尊い。その時に「全盛期に戻りたいですか?」と聞かれた小室哲哉さんは笑いながら以下を話していて、もう一度語彙を失いました。尊い。

小室哲哉さん「僕は過去には戻りたくないです。あんな忙しいことって人生に一度あればいいです。ふふふ。皮肉なものですけど、この期間でようやく久しぶりに休むことができました。ずっと働き詰めだったので、久しぶりに向き合うことができた気がします(※意訳)」

小室哲哉さんのラジオでの発言

自分の尊敬している人は過去を振り返らないようにしている人が多いというか、過去にもどりたいと思わないところが本当に良い。そう、小室哲哉さんも含めて優れている人は今を大切にする傾向にあって本当に素敵でした。自分は苦手なのでそういう美しいところを真似ていきたいです(反省)

後この発言で思ったのは…休みがないと考えることができなかったり、過去を客観的に見ることも難しかったりするので、彼がこの2年4か月で自分や音楽と再度向き合う時間ができてよかったと思います。本当に必要な時間だったのでしょう。私は立派な人間ではないので引っ張りだこになることはないのですが、言葉や考えと向き合う時間は大切なものであると思ったのでこれからも意識していきたいと思わせてくる発言でした…推しの言葉って学びが多いなぁ…

音楽について小室哲哉さんは本当に様々なことを考えている印象があって、彼の言葉は考え抜いた結果生み出された言葉に感じて本当に胸を打つことが多いです。「昔の音楽は破壊的だったけれど、そういう流れが突き進むのかと思いきや今の音楽は丁寧な音楽になってきた」発言は彼が時代の流れを真剣に見たからこそ生まれたもので本当に面白い。

小室哲哉さん「僕の歌は固有名詞を出さないことで、普遍性を出そうとしているんです。ポケベル…とかで時代を感じさせないのもそうだし、渋谷で土地を限定させないようにしたりして、曲の伸びしろを聞いていただく方に伸ばしてほしいと思っています。」

小室哲哉さんのラジオでの発言

この感じはStill love herやん!!!!!!!とテンションが上がりました。季節は出るけど場所がわからんっての多くてよい…Still love herで目立つ固有名詞が「2階建てのバス」と「車のサンルーフ」くらいかな(「もしあのときが古いレンガの街並みに染まることができていたら…」の下りは妄想だもんな)。本当にラジオ自体が色々とStill love herを思い出すような言葉が多くて、本当にStill love herやんけ…と思っていたらラジオの最後に流れてきた音楽がStill love herで、小室哲哉さんに無事に殺されました(完)


【余談】

余談1:長くなった…

今の情勢的に(個人的にもそれほど好きではない)蓮舫さんの「クラウド」発言を取り上げてはおもちゃにしているエンジニアたちの風潮に対して醜さを感じて嫌気がさしています。個人的に彼女はそれほど的外れな発言ではない印象を受けています。だからこそ、エンジニアが技術系の話で大喜利などの一般人をおもちゃにしていく発言をしていくことで、技術を権威だと思い込んでいるのをさらに増長させるような流れを作ることが嫌です。それでさらに一般人から技術的な壁ができてしまう気がして、そこでまた対立が起きてしまうのではないかと感じてしまいます。

技術って受け取り手である一般人の立場を考えてこそ評価されたり、良いものになったりすると思います。なのでトップの作曲家の方が違う立場であれど相手のことを考える技術の使い方をしていて、本当にうれしい気持ちになりました。本当はそういう風潮を作る人より圧倒的な技術力を持つことで、行動を見せて圧殺すれば理解していただけるんでしょうけれどね………

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?