初音ミク曲の歴史②~初音ミク文化醸成期~

↑前回の記事です。

皆様いつも閲覧ありがとうございます。まきなLv39です。意外とPVが多くてびっくりしております。これもミクのかわいさのおかげですね。たまりません。

今回より、前回の記事を閲覧しなくてもいいように前回のあらすじでも書いておこうかと思います。あらすじを読めば事足りる?やったぜ。

<前回のあらすじ>

誕生当初、ニコ動ユーザーの新しいおもちゃにされていた初音ミク。その環境を塗り替えた3人の勇者達がいた!「Ievan Polkka」のOtomania氏!「恋スルVOC@LOID」のOSTER project氏!「みくみくにしてあげる♪」のika氏!全ボカロPとリスナーはボカロ文化の先駆けとなった三大将に足を向けて寝ることは許されないっ…!!(言い過ぎ)

大体こんな感じで書いてたと思います。恐らく。


はい、では本題になりますが。今回の「文化醸成期」が指す期間としては、「みくみくにしてあげる♪」(2007/9/20)以降、「メルト」爆誕(2007/12/7)までとなります。「メルト」以降でまた流れが大きく変わってくるため、ここで区切っています。前回、ボカロオリジナル曲が評価される土壌が云々と書きましたが、まだまだカオスな時代が続きます(いい意味でも)。初音ミクが、ニコニコ動画においてその立ち位置を確保していった時期でもあります。それに伴い、ここから動画の紹介量がブワっと増えると思います。ご了承ください。

(少しだけ前回の補足:動画投稿手段としては当時からYouTubeもありましたが、当時はニコ動が圧倒的であったため割愛しています。今後もしばらく割愛させていただくと思います。)

では、まず全人類は黙って下記の動画をご覧ください。



なぜ見せたし。

…というように、初音ミクはニコ動の文化とも融合して、ますますその人気を高めていくわけですね。仕事を選ばない初音ミクの素晴らしさたるや。

そして、ネタ動画も上がる一方で、もちろん次々とオリジナル曲も発表されていきます。次々と貼っていくぞ~。まずはミリオン超えの曲から紹介っ!

1つ目はkz氏のボカロデビュー作、Packaged!ここからkz氏の伝説が始まったわけで、感慨深いですね…。

続いてbaker氏のcelluloid!個人的にはBMSで活動されていたBphex Twin氏だと知った時にちょっとびっくりしました。思った以上にBMS界隈の方々がボカロPになっているんだなあと。

みんな大好き「えれくとりっく・えんじぇぅ」!!ありがとうヤスオさん!!

今でも受け継がれる不動の名作、malo氏の「ハジメテノオト」!マジミラ2017のアンコールの〆曲でもありましたね。最高でした…!!10周年という節目のコンサートのラストを飾る曲として選ばれたことに本当に嬉しく思っています。この節目に敢えての初年度、この曲をチョイスしたリスト担当の方はマジで神ですね…。また、20年目のコンサートでもこの曲が聴けますように。

くちばしPさんの「私の時間」!ぼくの中ではBMS作者のtetsuoさん!special way大好きでした…!!

といった具合に、次々とオリジナル曲のヒットも生まれていきました。それと同時にある現象も起きます。「ボカロオリジナル曲のアレンジ」の発生です。有名なのは下記でしょうか。

ぼくの中でのゆうゆさんのイメージはこれがとても大きいですね。BMS作者としての美月さんもイメージ強いですが!

また、当時の曲は一枚絵のみ、というケースがかなりありました。しかしそこはニコニコ動画。変態的な能力を遺憾なく発揮した兄貴達がどんどんと動画をつけていきます。

※この時代はまだMMDなんてございません。すべて兄貴達の努力の賜物でございます…。

こうして、投稿された曲に対してどんどんと動画やアレンジがついていき、さらに盛り上がっていくという、当時のニコニコ動画ならではの文化が醸成されていきました。

また、初音ミクが注目されるに伴い、先輩方である「MEIKO」「KAITO」の再評価も少しずつ進んでいきます。その中でも不動の代表作と言えるのがこちら。

もう説明要りませんね!ですよね!この記事はあくまで「初音ミク曲の歴史」なのでこれ以上の紹介は割愛させていただきますが…。


あと10万再生越えの名曲の中からもいくつか紹介させていただきますね。

個々の詳細な紹介は省きますが、当時の雰囲気を感じ取っていただければと思います。初音ミク自身を歌い上げたアイドル的な楽曲が当時のメインストリームでしたが、それ以外の曲も十分に受け入れられている環境にあったことは付記しておきます。ボカロ曲の多様性は、この時点ですでに存在していたわけです。

あと別枠でデP…なんですがここではひとまず貼らないでおきます。探せ!←


さて、ここまでいろいろな曲を紹介してきましたが、敢えて紹介を後回しにしたPさんが2人居ますので改めて紹介していきましょう。

その1人目は…





OSTER projectさん!!

2度目かよ!!

という暖かいツッコミはさておき、またとんでもない曲が出てきます。OSTERさんの代表曲ともなった曲ですね。

更に完成度が高まった歌唱力は言うまでもなく、まともな声を出すことすらまだまだ苦労していた時代に「ミクにスキャットを歌わせる」というまたまた異次元な偉業を成し遂げてしまいます。白黒テレビで遊んでいた時代にいきなり最新の薄型テレビが出てくるくらいの衝撃。OSTERさんはこの時、間違いなく時代の3歩くらい先を進んでいたんじゃないかと思います…。これV4XとかNTとかじゃないですからね…。V2ですからね…。あと最も大事なことですがかわいい。とてもかわいい。超かわいい。マジでかわいい。ミクかわいい。


そして2人目。もう皆さん想像つくんじゃないかと思いますが…





cosMo(暴走P)さん!!

どちらもLONGバージョンを掲載しましたが、前身となるSHORTバージョンのほうは、「初音ミクの暴走」が2007/10/22、「初音ミクの消失」が2007/11/8に投稿されています。この曲が世に出るまでは、あくまで人間が歌うような曲を中心に歌っていた初音ミクですが、この曲を機に「ボーカロイドの限界に挑戦する」曲が増えていきます。ここで紹介した両曲についてはもはや説明は不要でしょう。人間が歌えないような早口で曲を歌う初音ミク。そこにボカロの新たな道が開けていきます。(人間もすぐに追いつくんですけどね…何なんだ君たち)


こうして、初音ミク、およびボカロはニコニコ動画を中心としてその文化を根付かせていきました。そして、2007/12/7。満を持してあの曲が登場します。

「メルト」爆誕。

曲については解説は不要でしょう。その人気を支えたものは、これまたニコニコ動画の文化の一つであった「歌い手」でした。歌い手とともに広まっていった楽曲。それがメルトであり、初音ミクをはじめとするボカロの歴史の一大分岐点となった曲です。この曲以降、ニコ動文化と結びつきを強めたボカロ界隈は、「鏡音リン・レン」という新たな仲間を加えて、その文化を花開かせることになります。

では本日はここまで。今回もお付き合いいただきありがとうございました。最後に有名な歌い手さんのカバーを1つ置いておきますね。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm1644489

これだけ動画リンクがうまく機能しないのは何かの呪いかっ…!?

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