初音ミク曲の歴史④~ボカロ文化開花期・前編(2008年編)~
↑前回です。
肩こりが酷くて数日書けませんでした。申し訳ない…。というわけで前回の続きから書いていこうと思います。今回は開花期全編、ということで2008年にヒットしたミク曲を紹介していきます。開花期云々については前回を参照ください。(ここにまとめるほどでもないので…)
この時期といえばryo氏無双と書かれることが多いのです(もちろんその通りなのです)が、それだけではなく様々な潮流が生まれた時期でもありますので、それらも合わせて紹介できればと思います。ようやく2007年を脱出できるぜ…!←
まずはミリオンヒットから、特にこの時代を代表する名曲を見ていきましょう。(全曲紹介するとものすごく長くなるので、いくつかは泣く泣く割愛させていただきます…)
最初に紹介するのは小林オニキス氏の「サイハテ」。前々回辺りで「ボカロ曲の多様性は、この時点ですでに存在していたわけです。」と書きましたが、その一種の集大成がこの曲かなと個人的に思っています。当時のボカロ曲としては非常に珍しい「生死」をテーマとした曲であり、そういった曲すらも受け入れられる土壌はすでにできていたわけですね。ボカロ曲の多様性を如実に示した曲と言えるでしょう。
続いてはdoriko氏の「歌に形はないけれど」。曲についてはもはや語るまでもないかと思います。未見の方は是非聞いてください。
halyosy氏の「桜ノ雨」。卒業ソングとして大人気になり、数々の学校で実際に使われたとか何とか。ミクとともに育ってきた世代にはすごくなじみの深い曲ではないでしょうか。ぼくもこの世代になりたかったな!
言わすと知れたオワタP氏の代表作ですね。ネタ曲でもちゃんと注目を集められる!というかニコニコ動画がネタ大好きな変態兄貴の集まりなのでヒットしたのはある意味必然なのかもしれません。
ラマーズP氏の「ぽっぴっぽー」。全人類はまず聴こう。話はそれからだ。
そして、この時期から他のボカロとの共演も増えていきます。
ミクリンのデュエット初の大ヒット曲がこちら。はややP氏の「夢みることり」。和風な曲に物悲しい歌詞が受けたのは勿論、何より複雑なパート構成を見事に歌いあげる「ボカロならではの強み」を生かした作品と言えるでしょう。
この時期からすでに頭角を現していた黒うさP氏の代表作の一つ、「カンタレラ」。曲については説明は不要でしょう。黒うさP氏についてはどの道、あとで時間を割いて紹介することになるのでここでは割愛します。
歪P氏の「人柱アリス」。こういったダークな世界観を持つ曲が増えていったのもちょうどこの時期ですね。これもボカロ文化の多様性の一つと言えるでしょう。
待 た せ た な ! シグナルP氏の代表作「サンドリヨン」ですね。magnetと並ぶ、ボカロデュエット曲の代表ともいえる曲ではないでしょうか。前述の夢みることりほどではないですが、こちらもパート構成が若干複雑となっており、特にサビ部分は「パートごとの歌声」を分けて聞かないとサブパートがなかなか分からない曲になっています(単純なキー上げ/キー下げの構成ではないです)。カラオケで完璧にパート分けできる人を見かけたら拍手しましょう。
というようにボカロ同士の競演も増えていき、ボカロ界隈を盛り上げる要因の一つとなっていきます。
これより個人的なコーナーとして、ミリオンまではいかなかったものの、ぼくがお気に入りの曲をいくつか紹介します。
ルカバージョンのほうが人気出てますが、原典はミク曲ですからね!ここ大事なので2回。ミク曲ですからね!分かったか全人類!!わかれ。
この時期から頑張ってたんだぜ産総研。知る人ぞ知る衝撃。
ぼくの中ではとっくにミリオン行ってた記憶があったんですがそうでもなかった。
プ ロ の 犯 行 。 Tatsh先生何やってるんすかね…。この曲を一言でいうと「エロゲ」。見れば分かるさ。色々と物議になった曲ではあるんですが、この時期からプロもすでに目をつけていた、という意味ではある種記念碑的な作品ではないでしょうか。Tatshって誰?って方は下記を参照くださいな。
軽率にエロゲをもう一つ貼るわけですね。これが。個人的に一時期交流もあったSHIKIさんの作品です。今やmaimai等に楽曲を提供されてたりしますね。BMS時代からすごくクオリティの高い楽曲を発表されてたのでいつかプロになるんだろうなあ…と思っていたら現実になりましたね。SUGOI…
ミリオンどころか数千再生くらいですが紹介します。ボカロの音域の広さを逆手に取り、男性的な歌謡曲を歌わせようという挑戦的な楽曲ですね。こういう発想も生まれていたのが当時のボカロ界隈なのです。これもSUGOI。
ミクの1周年をお祝いする楽曲も次々と登場。はあもうOSTERさん好き。これ1日フライングですけどね…細かいことは気にしないのさ。
OSTERさんをもう1曲。この曲は個人的にめちゃくちゃ大好きなので←
さて、ではもう紹介不要かと思いますが最後にryoさんの楽曲を。
ここら辺の説明はもういらないっすよね!
というわけで、今回は2008年を彩ったミク曲の数々を紹介してきました。繰り返すようですが、ryo氏を中心としたメインストリームがあったのは勿論なのですが、すでに様々なタイプの楽曲が広く受け入れられていた時代であったことも強く付記しておきます。
ではもう1つエロゲを投下して今回の記事を締めくくりたいと思います。今回も駄文長文にお付き合いいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?