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同人即売会日記 はじめてのコミケ編

自慢ではないが…
うん本当に自慢ではないが
8年くらい同人活動している

コミケとの付き合いは9年前に遡る
進撃の巨人が大爆上げして覇権を取っていた頃に僕は初めてコミックマーケットに来ていた

その時に僕はニコニコ生放送で
絵描き生主として細々と活動をしていた

描いてみた枠だとコミケはついて回る
よくある話は絵を上達させてゆくゆくはコミケに…なんて本当によくある話

リスナーに乗せられて「じゃあコミケをめざそっかなぁ」なんて言ったはいいもの
実際にコミケなんて行ったことがない
じゃあとりあえず行ってみようと

でも本当に行き当たりばったりで休みが出来たから行ってみようくらいのノリだった
当時から行動力のある自分かっこいい病にかかっていた僕は大した下調べもなく2日目のコミケに向かった

その時何故かコミケは3日とも同じ内容でやっているに違いないと信じており
ほんとたまたま東方とかゲーム系2次創作の日だったから楽しめたが
タイミングが違えばコミケを一次創作のイベントと勘違いしたかもしれない

急に決めたしお金もないので深夜バスに乗り込んで東京に行った

まさかの普通の観光バスみたいなやつで体がバキバキになってしまうけど20代の力で乗り切った

真似はしないでね 僕は2度と夜行バスでは行こうと思わない
金で体調は買えない これマメな

やっとこさ着いたものの東京は朝の4時
コミケはおろか電車まで動いてない
国際展示場まで歩いて行くことにした
だってそれしかねんだもん

そんなこんなで到着した僕は8時か9時ごろにはコミケの列に並ぶ
生放送に来ていたコミケ常連曰く「よほど欲しいものがない限りそんな時間には並ばない」とのこと

つか無茶苦茶軽装且つかなり早い段階で並んでるとかこいつ何者だと思われたどうかは知らないが

前に並んでいる女子4人組の私はキレたら何するかわからないという話を聞いて時間を潰す

携帯はこれが死ぬと最悪帰れないまであり、迂闊に使えない上に暇潰しは持ってきていない

周りの話し声を聞くぐらいが最も省エネかつ最善の娯楽だった

ただ暇なのはあまり問題にならなかった。

いつのコミケに行ったのかまだ行ってなかった
これは夏コミケの話である。

あの集まったオタクの汗で雨雲が発生するとか言われた悪名高きあの夏コミケである

どんどん日が昇ってくると照りつける日差し
ビックサイトの中に入るとさらに暑い

こんな苦行を行っている僕本人にはなんとさしたる目的がないときたもんだ
今となっては全く理解ができない

そしてこの僕はカタログすら持っていない
コミケでよかった、通常のイベントならこの時点で入場すら出来ない

困った僕はカタログないかなぁと思ってあちこち見回し
前日の、しかも雨に濡れてグショグショになったカタログをゴミ箱から拾ってきて読もうとした

周りがあからさまに距離を空けたのでボロカタログはゴミ箱に入れ直した
流石に察した

開場まで並んでいると奥の方から怒号が聞こえる
担架に乗せられたふくよかな男性が会場から運び出される
切迫した声で「道を開けて!」と人をかき分けるスタッフさん…

ここは戦場なのだと再確認した

開場してからバッファロー競歩で各々散っていく
スタッフさんも走らないようにと皆に伝えている

1日に何回「走らないで」と言うのだろうか

カタログがない僕はなんとなくで会場をふらふら歩く
時々僕が見えてないんじゃないかというぶつかり方で目的に急ぐ人がいたり
迂闊に止まると人とぶつかる

なんとか東方島に辿り着き良さそうな本を片っ端から買っていった
とはいえ一応全部中身を見てから買った

まさか数年後自分が立ち読みされてそっとじされる日が来るなんて思いもしなかった

次回コミケ参加編に続く

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