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採用の現場で成功体験の「背景」を聞くことを考える

おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。

採用の現場で成功体験の「背景」を聞くことを考えたいと思います。
求職者さんの面接指導をしていると、だれもがすごいと思うような成果を成功体験として話しなきゃと思う人によく会います。すごい成果がない自分はぜんぜん成功体験なんてないんだと思う人に出会ったりします。

指導している方も、「成果は数字で言えるようにしましょう」「その成果で何が改善されたか」など、目に見えるものにクローズアップしてまいがちです。本当にその人が頑張ってきたことや無意識にエネルギーを注いできたことが置き去りになってしまうことがあります。

私も派遣営業の時、スキルシートに書いているその人のわかりやすい実績や使える言語、経験してきたプロジェクトを見てそれがその人の成果だと思っていた時がありました。でも経験してきたプロジェクトと似ている案件に入ってもらったとしても、「同じように活躍できるかは別の話」。
期待した分スタッフさんを苦しめてしまったり、先方との期待値を調整できなかったりして色々苦い経験を経てそのことが身をもってわかりました。
本当に大事なのは、表彰とか改善率などの数字よりも「その会社でも活躍できるか」。応募者の頑張り方やエネルギーを使う方向性を見極めることの方が大事だと。

社長が書いた『面接ハンドブック』によると、素晴らしい実績も「表層」でしかないこと。「なぜそうなったか?」を聞くこと。その人の立ち返る場所や動機を知ることができるとその人のエネルギーをどう開放させればいいかをイメージできるようになる・・・とのこと。

表層の部分がキラキラして見えても、それを形づくっているものは人それぞれだし、そのつくり方の方が大事だと思いました。
もちろんわかりやすさのために「数字」「改善」で伝えるのはスキルとしては必要かもしれない。でもそこに引っ張られずに背景を聞いていくことが大事。
そのためにはその人への関心を持ち続けることや、「え?ぜんぜんすごくないことなんですが、こんなことも話していいんですか?」ということを話してもらえる関係性づくりの意味を伝えていきたいです。

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