見出し画像

人生は交渉の積み重ねでできている

ボーク重子さんに、子育て後のキャリアにまつわる取材をした。

私がこの取材で最も印象に残ったのは「人生は交渉の積み重ねでできている」という言葉だった。

自分が正しい・自分は犠牲者だという意識を持って話し合いを進めないこと、相手ができないことを要求しないことも大切です。なぜなら、そのような方法で話し合いをしても、要求したことの実現可能性が低いからです。
どうしても定時で仕事を終えることができない職場環境の人に、「定時で帰ってきて」と要求しても結果は出づらいですよね。夫の給料でベビーシッターを雇うとか、乾燥機やお掃除ロボット、家事代行サービスの導入を決めてもらうとか、相手がイエスと言いやすいような代替案を考える方が、実現可能性が高いです。
人生は交渉の積み重ねでできています。双方がちょっと勝ってちょっと負ける状態まで歩み寄ることを意識して、話し合ってみてください。

家族を背負い、自分勝手な選択ばかりができなくなった今は特に、仕事でも子育てでも夫婦関係でも、”交渉”という視点が非常に大事だなぁと思った。

そして、今日の別の取材で、そんな気持ちが、点と点が線になるようにつながって、腹落ちした。

これがしんどいです、できませんってなったときに、「●●はできなさそうなんだけど、代わりに●●はできます」というのがセットじゃないと、伝わらない。代案とセットで伝えて、相手にとって嫌なことでも少しメリットが与えられるように、共通のゴールをセットするのがとても大事。どこかに共感をもってもらうゴールを作ることは、絶対にできる。

交渉ができないと、当たり前だけど、相手の要望に沿い続けて自分を殺し続けるか、相手の要望を無視し続けて関係が悪化するか、どっちに転んでもいいことがない(私は相手の感情に左右されやすいので、前者に転びがち)。

相手が上司であろうと部下であろうと、子どもであろうとパートナーであろうと、お互いの幸せのために"交渉"して"お互いがちょっと負けてちょっと勝つ"状態を目指すことから、逃げてはいけないなぁと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?