August 17,2024
所詮食べてしまったら影も形もなくなる
食べ物にたくさんのお金を費やすこと。
それを馬鹿馬鹿しいと思う人も世の中には
たくさん存在しているかも知れない。
けれど食は経験してみないと
その良し悪しもわからないのであるのが
奥深さの一つであり、
経験にお金を払ってそれを知るというのは
とても大事なことだと思う。
なぜそんなことを言うのかといえば、
たまたま
(NO)RAISUN SANDWICHとピエール・エルメが
コラボしたレーズン・ウィッチを購入することができたから。
今日はその日であった。
前日の東京は大型台風が接近ということで、
停滞して受け取りに行けなかったらどうしよう?
とヤキモキしていたのだが、
その心配は無用で台風一過の今日は真夏の晴天だった。
表参道の駅に降り立ち、
久しぶりにピエール・エルメの青山へ。
受け取りは特設のブースがあり、
すぐに受け取ることができた。
保冷剤に守られた小箱を抱え(正確には紙袋に入っているが)、
まっすぐ帰ればいいのに、
渋谷へ向かう道沿いには、
青山ファーマーズマーケットが開催されており、
つい立ち寄ってしまった。
ここでもフォッカッチャ、シークワーサー、非加熱のハチミツを
購入してしまい、
バッグと紙袋には食べ物がたくさん。
本当にエンゲル係数が高くて困る。
本題に戻ると
「保冷剤は1時間分です、
食べる前によーーーーーーーーーーく冷やして
食べてくださいね♡」
と説明されたので、
帰宅後速攻で冷蔵庫へ。
実はファーマーズマーケット後も
寄り道したので、ちょっと不安だった。
保冷バッグ持ってくればよかったな、
お知らせしてくれたら持ってきたのにな、とか。
さて、夕食後に
よーーーーーーーーーく冷やされた
2種類のレーズンウイッチを食べた。
1個目はピエール・エルメといえばの
イスパハンのレーズンウィッチ。
ピンクの見た目も麗しい。
期待値高い一口目は
あれ?美味しい?美味しい?
と自問自答したが、
じっくりあらためて味わえば
食感も味わいも
口の中いっぱいに広がって
脳内は美味しい、で満たされていた。
あっという間に胃袋に収まったそれは、
個人的な評価の星5つ大満足。
ちなみに今回の消え物に費やした金額は
6個入(3個3個)で3100円。
これを高いと見るか安いと見るか。
これもまた、人によって異なる価値となるものであろう。
ちなみに、まずいものにお金を費やした
という経験も少なからずある。
昔、食通のとある有名人が
「まずいってわかっているけれど、あの店まずかったよな
ということを確認するためにたまに行くんだよ」
と言っているのを読み、かなり驚いたが、
まずいものに対する考え方の哲学なのかも知れない(笑)
わたしはまだ修行が足りない(笑)ので、
もちろんまずかったら、そこには行かないし、買わないと決めている。
学習をするための勉強代、と思うようにしている。
美味しい不味いの基準は
人それぞれ。
だからわたしが不味いと思っても
他の人にとっては
それは美味しいものかも知れないし
その逆もある。
ネットでなんでも事前に知ることができる今、
口コミは話半分くらいに思って、そこで判断せず、
自分の舌で体験し、
レストランなら店の全てを体験することで、
その是非を決めていきたいと思っている。
生きている間に食べられる回数は決まっているし、
できれば美味しいものを食べて死にたいから
そこにお金をかけるというのは
わたしにとってとても大事なことの一つでもあるのだ。
そしてそれは
美味しいもの=高級なものという定義ではなく、
ジャンクなものも含まれるし
手頃な値段で美味しいものもたくさんあるのだから。