この世界の憎しみを理解と優しさに変える
当初設定されていた緊急事態宣言の期限を過ぎ、31日まで延長された期限。いまは、解除の前倒しを検討すると言われている14日を待っているところです。
今週から、オンラインの取材や、無観客で行われる会議やシンポジウムなどの仕事が、続々と入ってくるようになりました。長いお休みもそろそろお終いです。
もちろん、コロナ禍が終息したわけではないので、感染に十分注意しながら生活することに変わりはないと認識しています。
長いお休みの間、SNSでは、自分が薦める音楽や本、映画などのバトンがたくさん回っていました。私の周辺ではブックカバーチャレンジというバトンが流行っていて、友人知人の皆さんが「これは!」と思う本の写真をアップされていました。
私にもバトンが回ってきて、自分がなにをお薦めするか、あれこれ悩む作業も楽しいものでした。それ以上に、次々と画面に現れる皆さんお薦めのブックカバーを見る時間も、とても楽しいものでした。
お薦め本の中に出てきたり、やりとりの中に出てきたりして思い出す本もたくさんありました。そのうちの1冊が『虹の戦士』(翻案:北山耕平)です。
私が持っている版は1999年版ですが、2017年に「増補定本版」として再編集されたものが、今は出版されているようです。
内容は「アメリカ・インディアンが信じつづけてきた、帰還と再生の物語」です。読み直してみたところ、今の私には少し難しく感じてしました。でもたぶん、これは、シンプルに受け取るだけでいい本なのだと思います。
「愛と喜びをみんなの間にひろげることだけが、この世界の憎しみを理解と優しさに変えることができる。」(北山耕平/『虹の戦士』)
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